
京都府亀岡市では、日常的に家族の世話をしなければならない「ヤングケアラー」の実態を調査するため、初めてのアンケートを実施しました
今回の調査には、市立の小中学校や義務教育学校に勤務する教員たちが参加しました
その結果、約2割の教員が、「ケアラーと思われる子どもがいる」と回答しました
この調査は、令和5年度の1月から3月にかけて行われ、418人の教職員からの回答を得ました
「校内でケアラーとみられる児童生徒がいるか」との質問には22%が「いる」と答えたものの、実際にクラスで確認した場合は11.5%に減少しました
これは、一人の児童生徒を複数の教員が挙げた可能性があるためです
学業への影響についても、ケアラーと認識される生徒たちには「休みがち」「遅刻や早退が多い」「学力が低下している」といった意見がありました
特に、彼らが担っているのは、幼いきょうだいの送迎や食事、洗濯などの家事であることがわかりました
亀岡市では、ケアラーに関する調査も行われました
2023年度には、小学5、6年生で8.5%、中学生で4%、高校生で3.8%が「世話をする家族がいる」と答えています
しかし、相談窓口は設けられていますが、実際に相談する人は少ない状況です
市の担当者は、「家庭環境や社会的な問題など、ケアラーが抱えている背景は様々です
今後も適切な支援策を考えるために、さらなる調査を進めていきたい」と話しています
皆さんも身近にいる子どもたちの状況に気を配ってみてください
ヤングケアラーとは、家庭の事情で大人に代わって家族の世話を担っている子どもたちのことです。最近、社会問題として注目されています。彼らは、兄弟の送迎や食事の準備といった日常的な家事を行っており、そのために学業との両立が難しくなっています。例えば、学校に遅刻したり、休んだりすることが多く、学力に影響を与えることがあるのです。京都でもこの問題を解決するための活動が進められています。
- ケアラーとは、特に家族や親に代わって日常生活の世話をする子どもや若者のことです。家庭内での役割が大きく、学業に影響を与えることが懸念されています。
- 児童生徒とは、学校に通う子どもたち全般を指します。小学生や中学生、高校生も含まれます。
- 相談窓口とは、特定の問題についての相談ができる場所や機関を指します。ここでは、困っている人や子どもたちが相談できるようになっています。
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