来る11月15日、東京で耳の聞こえない・聞こえにくいアスリートのための国際スポーツ大会「東京デフリンピック」が開幕します
この大会は日本で初めての開催となり、100年の歴史を持つデフリンピックがついに日本にやってきました
特に注目なのが、京都産業大学硬式庭球部の監督であり、日本代表のテニス選手でもある今井悠翔(いまい はると)選手です
今井選手は、26歳で幼少期から先天性の難聴を抱えており、右耳には人工内耳を装着しています
様々なスポーツに触れながら成長した今井選手が、特にテニスに魅力を感じるようになったのは小学4年生から
彼は「テニスが一番しっくりきた」と語ります
そして彼が夢を膨らませたのは、ハンマー投げ選手の森本真敏選手に出会ったからです
森本選手が台北でのデフリンピックで金メダルを獲得し、彼の姿に感動した今井選手は、デフリンピックを目指す決意を抱くことになりました
デフテニスとは?
デフテニスは、一般的なテニスのルールに従いますが、試合中は人工内耳や補聴器を外して行います
そのため、選手は審判や観客の声を聞くことができません
試合中は、視覚的な合図を使ってプレーが進められ、このためボールとの距離感が非常に重要です
今井選手は「音が聞こえないと、打点を合わせるのが難しい」と述べ、特にダブルスではパートナーとのコミュニケーションが大切だと感じています
学生たちへの影響
今井選手の情熱は、京都産業大学の学生たちにも良い影響を与えています
彼の指導に対する学生たちの評価は非常に高く、「悩みを気軽に相談できるフランクな方」といった声も上がっています
学生たちは今井選手のプレーを間近で観察し、その技術を学ぶことができる貴重な機会を得ています
夢の舞台に立つ時が来た
新型コロナウイルスの影響で、今井選手はデフテニスの代表としての出場が見送られていましたが、ついに夢の舞台へ立つことができるようになりました
彼は鈴木梨子選手と玉光隆弘選手と共に、ダブルスの試合に挑戦します
今井選手は「自国開催のデフリンピックで金メダルを獲得したい」と熱い思いを語ります
デフスポーツの希望
今井選手にとってデフスポーツは、「希望」と語ります
彼は自身がデフスポーツに関わることで、未来への希望を感じることができたとし、今度は自分が子どもたちに希望を与えられる存在になりたいと意気込んでいます
デフリンピックとは、耳の聞こえないアスリートたちが集まる特殊なオリンピックです。通常のオリンピックと同様に競技が行われますが、音が聞こえないため、視覚による合図が重要です。特にテニスやバレーボールなどは、選手同士の声が聞こえないため、パートナーとの円滑なコミュニケーションが求められます。このようにデフスポーツはただの競技にとどまらず、選手たちに勇気と希望を与える特別な存在です。
- デフスポーツとは、耳の聞こえない人々が参加するスポーツの一つです。特にデフリンピックでは、世界中のデフアスリートが競い合います。音が聞こえないため、プレーに必要な合図は視覚に頼ることが多いです。
- 人工内耳とは、聴覚に障害のある人が音を感じるための医療機器です。この機器を使うことで、部分的に音を聞くことができるようになります。難聴の状態によっては、有効に機能することがあります。
- テニスとは、ボールを打ち合うスポーツで、シングルスやダブルスなどの形式があります。シンプルに見えますが、戦略と技術が求められる非常に奥が深いスポーツです。
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