京都市が団体交渉に応じず府労委命令を違法と主張した訴訟の判決

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京都市の児童館や学童クラブの職員らが加入する「全国福祉保育労働組合京都地方本部」との団体交渉に関して、京都府労働委員会が市に対して団交に応じるよう命じた件について、京都地裁が判決を下しました

この判決は市にとって残念なお知らせとなりました

なぜなら、裁判所は市の請求を棄却し、府労委の命令が適法だと判断したからです

これまで市は、職員の労働条件について具体的な決定権がないと主張し、府労委の命令を取り消そうとしていました

しかし、判決では「一部の職員が所属する団体は市の資金を受けており、賃金決定に影響を及ぼす力がある」と指摘されています

このような影響力があるため、市は「使用者」として団交に応じる必要があるとされたのです

実は、この団体交渉は約30年にわたって続いてきましたが、2020年に市が団交を拒否したため、事態がこじれました

府労委は2022年に、団交を行うよう命じていましたが、市はそれに従わず、法廷に訴えた結果がこれです

市は判決を受けて「残念すぎる」とコメントし、今後どのように対応すべきかを検討しています

こうした問題が解決されることで、地域の福祉や保育が充実し、さらに子どもたちにとって安心できる環境が整うことを期待したいですね

ピックアップ解説

団体交渉とは、労働組合と雇用者が集まって労働条件について話し合うことです。この手続きは、労働者の権利を守るためにとても重要です。京都では、児童館や学童クラブ職員が所属する組合が、市と団交を行うことで、より良い労働環境を目指しています。しかし、市が団公を拒否したことで、問題がこじれてしまいましたね。団体交渉を適切に行うことで、職員たちが安心して働ける環境が整うことが期待されています。

キーワード解説

  • 使用者とは、労働者を雇う側のことを指します。つまり、労働条件を決定する権限を持つ人や団体のことです。
  • 福祉とは、生活に困っている人々を支援し、みんなが幸せに暮らせるようにする活動のことです。障害者、高齢者、子どもなどのためのサービスが含まれます。
  • 労働組合とは、労働者が集まり、自分たちの権利を守るために団結する組織のことです。賃金を上げるためや職場環境を改善するために働きます。

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