
由良川は、私たちが普段接する美しい自然の一部です
京都府の北部に流れ、現在は日本海へと注いでいますが、実は33万年前には逆方向に流れていたという驚きの歴史があります
最近、福知山市がこの歴史を裏付ける重要な地層を文化財に指定しました
この地層は、火山灰が降り積もった跡で、由良川の流れが南へ向かっていたことを示す貴重な証拠です
由良川は、三国岳を源流とし、綾部市や福知山市を経て、日本海に流れ込んでいます
全長146キロメートルで、流域面積は1880平方キロメートルもあります
これは、1級河川と呼ばれる大きな川の一つです
福知山市の大江町南有路にあるこの地層は、加久藤火山灰層露頭と呼ばれ、面積は103.5平方メートルです
この地層は2層からなり、上層は33万年前に九州から飛んできた火山灰、下層は周辺の砂と一緒に流れてきた火山灰です
専門家によると、由良川は当時、福知山市の北部に向かって流れることはなかったと言います
また、他の地層もこの見解を裏付けるものであり、大江町河守付近に分水界が存在していたと考えられています
地殻変動により、由良川の流れは北向きに変わったのです
興味深いのは、由良川の生物にもこの歴史が影響しています
下流のミナミヌマエビは日本海に近い系統、一方で上流域には瀬戸内海側の系統が生息しているのです
福知山の文化財指定の意義を語る市文化・スポーツ推進室の鷲田紀子主任は、「火山灰層は由良川が南に流れていた可能性を示す重要な年代マーカーであり、もっと多くの人に知られてほしい」と語っています
私たちの大切な京都を、こうした歴史を通じて盛り上げていきたいですね
由良川の名に隠された意味について知っていますか?由良川は「由来ある川」という意味です。地域の人々にとって、由良川は生活を支える水源であり、また観光資源でもあります。特に、春には川沿いの桜が美しく、多くの人が訪れます。さらに、天候や季節によって川の流れや景色が変わるのも魅力の一つです。この川が私たちの生活にどれほど深く根付いているか、由良川を訪れた際にはぜひ考えてみてください。
- 由良川とは、京都府北部を流れ日本海に注ぐ大きな河川です。全長は約146キロメートルで、地域の人々に愛されている川です。
- 文化財とは、文化的、歴史的な価値を持つ物や場所のことで、保存が重要とされています。地域の歴史を知る手がかりとなります。
- 火山灰とは、火山の噴火によって吹き飛ばされた細かい粒のことで、土壌を豊かにすることから農業にも利用されています。
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