
京都市の上京区にある茶道資料館では、素敵な企画展「繕いの茶道具」が開催されています
この展覧会では、長い間大切にされてきた茶道具が修復された後の美しさを紹介しています
茶道具と言えば、日本の伝統を感じる大切なアイテムですよね
今回の企画は、破損や傷のある茶碗や茶入れが、金継ぎや銀継ぎといった技術で美しく蘇る姿を見ることができるんです
展示されている80点以上の茶道具の中でも、特に注目したいのが青井戸茶碗の「滝川」です
この茶碗は、金と銀で繊細に修復されていて、その継ぎ目がまるで川の流れや人との出会いを表現しているかのようです
また、「高台寺蒔絵棗」の金継ぎは、縦にリズミカルなデザインが施されています
さらに、室町時代に作られた茶碗の中には、三角形に欠けた部分に別の染付を使用して色や質感の対比を見せるものもあります
これは、ただ切り取るのではなく、別の美しさを加えることで、より魅力的な作品に仕上げられているのです
そして、割れた竹を鎹(かすがい)で接合し、装飾品のように見せる花入れもあり、これらがどんな風に使われていたか想像するだけでワクワクしますよね!
この魅力的な企画展は、12月7日まで続いていますので、ぜひ足を運んでみてほしいです
美しい茶道具を通じて、京都の歴史と文化に触れることができる貴重な機会です
「金継ぎ」とは、割れた陶器を金や銀の漆でつなぎ合わせる技法で、元の美しさだけでなく、新たな魅力を引き出します。この伝統技術は、物に命を吹き込み、大切に育てる精神が表れています。京都では茶道具に使われることが多く、その美しさは多くの人々を惹きつけています。金継ぎの技を施した作品には、優れた職人の手による手間と愛情が注がれています。
- 鎹とは、木材を接合するための金具や木製の釘のこと。古くから日本の建物や家具にも使われてきた重要な要素です。
- 茶道具とは、お茶を楽しむために使用する器具や道具のこと。抹茶碗や茶入れ、急須などが含まれ、日本の伝統文化を象徴する存在です。
- 蒔絵とは、漆を使って絵や模様を施す日本の伝統工芸。優雅さと奥深い美を表現する手法で、茶道具にも多く使われています。
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