
京都市上京区にある自立援助ホーム「カルーナ」は、設立から10年を迎えました
この場所は、家庭の事情で暮らせない女性たちが新しいスタートを切るための支援を行っています
最初は主に児童養護施設の退所者が多く来ていましたが、最近では養護施設に空きがないため、家庭から直接やってくる高校生が増えています
カルーナでは、入所者の交流とつながりが途切れないように、「居場所事業」として地域での生活をサポートしています
自立援助ホームは、義務教育を終えた若者が対象の入所施設です
カルーナは訪れる若者たちに居場所を提供し、コミュニティの一部としての支援を行っています
入所者の生活と支援体制
カルーナは、京都YWCAの運営によって、共有スペースとしての台所と居間、個室を完備しています
職員が常駐し、朝夕の食事を準備したり、相談役として若者たちに寄り添ったりしています
現在、入所者は5名で、そのうち4名が高校生です
年齢 | 数 | 割合 |
---|---|---|
18歳 | 28% | 増加 |
17歳 | 28% | 増加 |
若者たちの自立への道
例えば、18歳の女性は高校1年生でカルーナにやってきました
長い間、大人に対しての信頼が持てなかった彼女は、ここでは何でも話せる仲間を見つけ、「甘えさせてもらっている」と感じているそうです
彼女は最近、仕事が決まり、秋には一人暮らしを始める予定です
自分で料理をしたり、金銭管理を練習したりしながら、少しずつ自立へと歩んでいっています
カルーナを巣立った46名の若者たちは、皆異なる背景を持ちながらも、ここでの経験を通じて新しい一歩を踏み出してきました
最近の新聞で、山本佳奈ホーム長が語ったように、入所者は「適切な距離で依存先を持つ」ことが大切だとされています
地域との絆と自立支援
2020年以降の新型コロナウイルスの影響で、退所者たちはさまざまな困難に直面しました
そこで、京都YWCAは「YここKitchen」と呼ばれる居場所事業を始め、週3回、無料で夕食を提供したり、気軽に相談できる場を設けたりしています
山本佳奈さんは、入所者が戻ってこれる場所の重要性を強調しています
自立とは、自分一人で何でもできることではなく、周りに支えられながら生きる力を得ていくことなのです
自立支援の担当職員が入所者を見守り、彼女たちが自信を持って次のステップに進むことができるようにサポートしています
「カルーナ」という言葉には、イタリア語で「美しい」とか「穏やか」という意味があります。この名前には、支援が必要な若者たちに、穏やかで美しい未来を築いてほしいという願いが込められています。また、「カルーナ」は、気軽に相談したり、互いに助け合ったりする場所としても重要です。したがって、ここでの生活は孤独にならず、多くの人々とのつながりを持ち続けられるのです。
- 無償支援とは、金銭的な負担をかけずに、困っている人に必要な援助を提供することです。ボランティア活動や地域団体が行う事例があり、特に若者支援において重要な役割を果たしています。
- 地域性とは、その地域特有の文化や価値観、環境を指します。地域性が反映されたサービスは、利用者にとってより身近で親しみやすいものとなります。
- 自立支援とは、困難な状況にある人々に対して、自分たちで生活できる力を育むための援助を行うことです。通所や相談サービスを通じて、長期的な生活改善を目指します。
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