
近年、牛や豚、魚などの細胞を使って人工的に肉を作る「培養肉」が、未来の食の一つとして注目されています
この技術は、将来的に世界が直面する可能性のある食糧難を解決する手段とも考えられています
京都からも発信されるこの動きは、大阪・関西万博で実物の展示が行われるなど、盛り上がりを見せています
では、培養肉は本当においしいのでしょうか?
万博の会場では、未来の食生活を描いた映像が流れています
例えば、「明日は娘の誕生日だから、お肉を焼こうかな」と、母親が台所の「ミートメーカー」に話しかけると、翌日には人工的にステーキ肉が完成するという未来のシーンです
この展示は、実際に牛肉の培養肉がモニターに映し出され、単なる空想ではなく、現実の技術であることを示しています
培養肉は、大豆ミートなどの植物肉と一緒に「代替肉」と呼ばれ、世界の人口増加に伴い動物性タンパク質が不足することを解決する手段として期待されています
また、動物福祉の観点からも注目されている点が特筆すべきポイントです
いま、米国やシンガポールではすでに一部が承認されており、日本でも安全性の確保に向けたガイドラインの検討が進められています
展示を行っているのは、大阪大学と京都の企業が共同で設立した「培養肉未来創造コンソーシアム」です
ここでは、牛肉から採取した幹細胞を基に、3Dプリンターを使い、本物の肉に近い構造を持つ変わった肉の製造に取り組んでいます
赤身と脂身を自由に調整できるため、展示された肉は霜降り肉や不思議なデザインの肉もあります
このコンソーシアムには、京都市に本社を置く島津製作所も参加しています
彼らは、味や食感のデータ収集、牛肉との比較分析といった技術を提供しています
担当者によると、腹が減っているときや好みによって味の感じ方が変わるため、データで定量的に分析することが大切だと説明しています
また、万博のイベントでは、培養肉の「香り」を体験するコーナーも設けられました
焼くときの音と香ばしい匂いに、参加者たちは驚きを隠せませんでした
ただし、味に関しては法令整備が進んでいないため、試食は行われませんでした
それでも、松崎教授によれば、実際に肉の食感は本物にとても近く、調味料を加えることで美味しさが引き立つとのことでした
コンソーシアムは、2030年を目指して培養肉の市場流通の実現を目指しています
現在は培養に1ヶ月以上かかり、コストも高いですが、今後は「オーダーメード」の肉が作れる可能性もあると期待されています
松崎教授は、「本物の肉の『代わり』ではなく、おいしいから食べたいと思われる培養肉にしたい」と夢を描いています
「培養肉」とは、牛や豚、魚などの細胞から作られる人工的な肉のことです。未来の食として注目されており、環境への負担が少なく、動物福祉にも配慮されています。従来の肉と比べて、生産にかかる時間やコストがかかりますが、テクノロジーの進化で未来にはオーダーの味や香りの肉が作れるようになるかもしれません!
- 培養肉とは、動物の細胞を使って人工的に作られた肉のことです。食材の生産において環境への負荷を減らすことができ、将来的にはさらに進化した肉が期待されています。
- 代替肉とは、従来の肉に代わる食材のことです。植物を原料にした大豆ミートなども含まれ、環境に配慮した未来の食生活を提供するために注目されています。
- 3Dプリンターとは、デジタルデータを元に物を立体的に作る装置のことです。培養肉の製造に使用され、肉の構造を忠実に再現する手助けをしています。
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