
ここ最近、京都の医療現場が大変な危機に直面しています
物価が上がり、医療機器や人件費が高騰し、国立大病院の経営が厳しくなっているというのです
高度な医療を提供し、地域の健康を守るためには、何とかしなければならない状況です
国立大学病院の深刻な赤字
国立大学病院会議が発表したところによると、今年度の赤字額は400億円を超える見込みで、過去最大になるとのこと
例えば、京都大学病院や滋賀医科大学病院などを含む44の医療機関が、この厳しい状況の中で医療を提供しています
しかし、ただでさえ医療機器の故障や病棟の建て替えが問題になっています
診療報酬と経営厳しさ
医療機関が国からもらう診療報酬は、昨年度に0.88%引き上げられましたが、これでは経費をカバーするのが難しいという現実があります
このままでは、高度医療を必要とする患者に影響が出るかもしれません
医療機器の高騰問題
最近、円安が進んでいるため、海外製の医療機器やその保守費用が大きく上昇しています
これにより、病院はさらに経営が厳しくなり、必要な医療サービスを提供できなくなる恐れがあります
DPC方式の影響
また、急性期の病院が採用している「DPC(包括払い)方式」でも問題があります
この方式では、入院患者の治療費が一定であるため、医療用品の値上がりをカバーできず、出費が増えてしまいます
京都市の病院事情
京都市でも、公立病院が赤字決算を続け、さらに2年連続での大幅な赤字が見込まれています
この状況では、患者が安心して医療を受けられる環境が揺らいでしまうのです
政府は、早急に医療の実態を把握し、診療報酬の調整や公的支援を検討しなければなりません
患者に優しい持続可能な地域医療を推進するためには、各病院との協力や、役割分担が極めて重要です
DPC(包括払い)方式とは、患者の入院費を1日ごとに定めた一定の料金で支払う制度です。この方式では、治療に必要な薬や検査などの追加費用が当初の料金に含まれないため、物価の上昇や医療用品の高騰の影響を直接受けます。京都においてもこの方式が普及しているため、病院側は経営が厳しくなっています。今後、DPC方式の見直しが求められるかもしれません。
- 診療報酬とは、医療サービスに対して国や保険が医療機関に支払うお金のことです。治療の内容や方法に応じて金額が異なります。
- DPCとは、患者の入院費を1日単位で計算する方法で、薬の種類や検査の回数に関わらず同じ価格に設定されています。これにより医療機関の収入が安定することが期待されますが、急激な物価上昇に対応が難しくなります。
- 医療機器とは、診断や治療に使う器具・装置のことを指します。高度な治療が求められる場面で使う機械は高額で、最近の円安により価格が上がってしまうのが悩みの種です。
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