
京都の名所、二条城で特別な体験ができることになりました!「遠侍(とおざむらい) 勅使の間」という部屋に入室できる特別事業が、今月の23日から始まります
この部屋は、かつて朝廷からの使いを迎えるために使われた重要な場所です
今までこの部屋を間近で見ることはできませんでしたが、特別に公開されることで、歴史を感じながら障壁画や天井画をじっくり観察できるチャンスが訪れます
部屋には江戸時代初期に活躍した絵師、狩野甚之丞の力強い障壁画や、さまざまな模様の美しい天井画が施されています
江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜がこの部屋で朝廷の使いを迎えたという歴史的なエピソードもあります
元離宮二条城事務所の学芸員、松本直子さんは「この部屋で歴史の変遷を感じてもらい、障壁画の迫力を体感してほしい」と話しています
また、入室期間は来月の25日までとなっており、火曜日は観覧が休止になりますのでご注意ください
ピックアップ解説
「狩野甚之丞」とは、江戸時代初期に活躍した日本の絵師のことです。彼は、屏風や壁に描かれる障壁画の名手で、多くの作品が残っています。狩野派という流派に属し、リアルで迫力のある表現が特徴です。彼の障壁画は、歴史的な建物や城に多く見られ、文化財として重要視されています。つまり、狩野甚之丞の作品を見ることは、当時の美術を理解する大切な手がかりとも言えます。
キーワード解説
- 障壁画とは、部屋の壁や屏風に描かれた絵のことで、装飾的目的だけでなく、歴史や文化を表現する役割も持っています。
- 江戸時代とは、1603年から1868年までの約260年間、日本の政治が江戸(現在の東京)を中心に行われた時代です。この時代は、平和な時代が続き、商業や文化が発展しました。
- 二条城とは、京都にある歴史的な城で、江戸時代に築かれました。天守閣はなく、城内には豪華な御殿があり、観光地としても人気です。
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