
京都府南丹市美山町盛郷と福井県おおい町名田庄を結ぶ「棚野坂」の頂上近くに、歴史を伝える看板が新たに設置されました
この地域は、昔は若狭と京を結ぶ主要な道として利用されており、旅人や物資の行き交いが盛んでした
特に「西の鯖街道」と呼ばれたその道は、今は訪れる人も少なくなっています
棚野坂は標高約660メートルで、昔は新鮮な魚の干物や塩漬けがこの峠を越えて運ばれていました
現在は国道162号の堀越トンネルが通り、峠道は廃れてしまい、たまにハイカーが歩く程度です
しかし、美山側の住民たちはこの歴史を残し、次世代に伝えたいという思いから、約30年前に看板を設置しました
今年4月には、老朽化した看板を街道に詳しい川勝康史さん(70)と小畑正彦さん(71)が新しく作り直しました
新しい看板は白い金属製でA4のサイズ、木にくくりつけられています
また、看板の近くには「六地蔵」という旅人を見守る存在も紹介されています
川勝さんは「京と若狭の最短経路だった歴史を若い世代にも知ってほしい」と話しています
ピックアップ解説
「西の鯖街道」とは、京都と若狭を結ぶ重要な道の一つで、特に新鮮な鯖や魚が多く運ばれました。この街道は、旅人たちにとっての要所であり、商業活動も盛んでした。今ではその面影を残す道は少なく、観光客も限られていますが、地元の人たちが歴史を守っている姿が存在します。この街道が残した文化や歴史は、今後も多くの人に知ってもらいたいものです。
キーワード解説
- 看板とは、特定の情報を表示するためのものです。歴史的な場所や観光スポットの紹介などに使われます。
- 旅人とは、旅をする人々のことです。古くから道を行き来することで、交流が生まれてきました。
- 峠道とは、山を越えるための道のことです。昔は重要な交通路として使われていましたが、現在はあまり利用されません。
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