
京都府南丹市の旧西本梅小学校では、手入れがされていない森林の課題について考える催しが行われました
この地域は森林率が76%と非常に高いですが、必要な間伐(木を選んで切ること)が進んでいないため、防災面でも問題があるとされています
この催しは「西本梅の農林業を考える集い」の一環で、地域振興会によって年に1、2回開かれています
今回は初めて林業をテーマにして、8月23日に行われ、地元の人々を中心に18人が参加しました
園部町森林組合の福岡俊嗣参事(57歳)は、西本梅地域のように森林が豊富な場所でも、間伐を頼まれることがあると語りますが、人手不足や収益性(もうけること)の問題から、適切に管理が進まないと説明しました
また、木材チップを利用したまちづくりを提案しているネイチャーコミュニケーションズの森林プランナーである内海美沙さん(40歳)は、森林保全の重要性について語り、「収益化は難しいですが、適切に管理された森林は災害に対しても効果があります
地域を守るためには間伐が不可欠です」と訴えました
参加者からはクマの出没が増えていることについての質問もあり、福岡参事は「間伐をしないと森に草木が生えなくなり、クマの食べ物が減っている可能性もある」と指摘しました
私たちの身近な自然環境を守るためには、こうしたコミュニティの取り組みがとても大切です
間伐とは、森に生えている木を選んで切る作業です。これによって、残された木がもっと大きく育つための環境を整えることができます。また、間伐は森林の生態系を保つためにも重要です。森林が健康であれば、様々な動植物が共存できます。また、間伐により木材チップを利用したエネルギー資源としても再生可能であるため、地域活性化にもつながります。京都の豊かな山々を守るために、間伐の重要性を理解することは大切です。
- 森林保全とは、森林を適切に管理し、健康な状態を保つための活動です。これにより、生態系が保たれ、災害を防ぐことができます。
- 収益性とは、仕事や事業がどれだけの利益を生むかということです。特に農業や林業では、うまく経営できないと経済的に厳しくなります。
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