南丹市美山町の子どもが盛り上げる盆踊りの魅力

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南丹市美山町の子どもが盛り上げる盆踊りの魅力

京都府南丹市美山町では、毎年恒例の盆踊りが行われ、多くの人々が集まる中、かわいらしい歌声が響き渡りました

やぐらの上でマイクを手にしたのは、美山小学校4年生の中島菜乃さん(9歳)

彼女は「都で見初めし恋しいお方」と元気よく歌い上げ、踊るみんなを見て喜びを感じていました

最近、音頭取りをする人が少なくなっている中で、菜乃さんの登場は期待の新星です

母の琴美さん(37歳)も同じく音頭取りを務め、彼女が0歳の頃から丹波音頭に親しんできたことも影響していると言います

父の和行さん(42歳)が振り返る通り、菜乃さんはまだ字も読めないころから歌詞を覚え始め、すでに音頭取りの舞台に立つ準備ができているのです

小学校に入ると、母の師でもある上澤秀春さん(73歳)から本格的に指導を受けるようになり、一緒に歌ったり、歌詞をひらがなに直したりしながら真剣に学んできました

これも、音頭取りが足りない集落が増えていることからの重要な取り組みの一環です

美山町の盆踊りでは、定番の「日高川」を持ち歌にしています

この曲は約15分ありますが、最初は上澤さんと分担して歌っていましたが、今では菜乃さんが一人で歌い上げることができるようになりました

華やかな浴衣姿で音頭を取る姿は、夏の風物詩として、地域の人々を和ませています

伴奏楽器がない中で、踊りのテンポを作る音頭取りの役割はとても大切ですが、彼女は上澤さんとの練習のおかげで自信を持ち、難しい歌詞も「頑張って覚えた」と語ります

丹波音頭では、音頭を取る人が少ないことが問題にもなっていますが、上澤さんは「美山に10人もおらず、後継ぎ不足

大きくなっても続けてほしい」と期待を寄せています

踊り手も高齢化が進んでいる中、子どもたちによる音頭取りは注目されており、より多くの人が踊りに参加するきっかけになっています

菜乃さんも数十人が集まる輪の中心で、緊張せずに楽しんでいました

彼女は年々成長しており、来年の夏にはさらに元気な歌声が響くことでしょう

ピックアップ解説

丹波音頭とは、京都の丹波地方に伝わる伝統的な踊りのスタイルです。特に盆踊りなどの祭りで踊られることが多いですが、歌詞は地域の歴史や文化を反映した内容が多いです。例えば、自分の地域の名所や伝説にちなんだものも多く、観光客にも人気があります。このように、丹波音頭は単なる踊りではなく、地域の絆を深める大切な役割を担っているのです。

キーワード解説

  • 音頭取りとは、盆踊りなどのイベントで踊りのテンポを作り出す役割を持つ人のことを指します。彼らは歌を歌いながら、参加者に踊りを誘導し、盛り上げるための重要な存在です。
  • 盆踊りとは、日本の伝統的な祭りで、先祖を供養するために行われる踊りのことです。地域ごとに異なるスタイルや歌があり、参加することで地域の文化に触れることができます。
  • 美山町とは、京都府南丹市に位置する自然豊かな町で、伝統的な日本の風景が広がっています。古い茅葺き屋根の家々が点在し、四季折々の美しい景観が楽しめる場所でもあります。

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