最近、京都市内では、ムスリム(イスラム教徒)が礼拝を行うための「祈りの場」が多くの店舗に設けられています
これは、訪日旅行者が増える中で、特にムスリムが観光を楽しむ際にとても大事なポイントとなっています
例えば、中京区にある南アジア料理店を経営しているラッセル・マハムドゥロ・チョウドゥリさんは、2008年から京都で生活していて、ハラル料理を提供するお店を持っています
彼がまず感じたことは、京都にはハラル料理や祈りの場がほとんどなかったことです
ムスリムは豚肉や酒を食べないため、安心して食事できる場所が必要でした
ラッセルさんは、19年に四条河原町で初めてハラル料理店を開きましたが、スペースの都合で礼拝室を設置できませんでした
しかし、昨年4月に広い店舗に移転し、ついに礼拝室を設けることができました
彼は、「モスクに簡単に行けない人が多い中、ここが祈りのオアシスになれば嬉しい」と話しています
京都でのムスリム観光事情
この祈りの場は、1日に平均15〜20人が利用されています
また、公共施設や商業施設でも礼拝室が増えており、京都タワー内の観光案内所では、最高で1日100人以上が訪れることもあるそうです
今後のムスリム観光の動向
さらに、ムスリムの旅行者は年々増加しており、日本政府観光局の最新データによれば、2025年の上半期には、マレーシアとインドネシアからのムスリム訪日客が前年同期より3割近く増加する見込みで、30万人を超えると予想されています
ムスリムの祈りの時間
ムスリムの方々は、1日5回の決まった時間に祈りを行います
その際、ラッセルさんは「瞑想の時間です
気持ちをリセットし、心を新たにする大切な時間」とコメントしています
京都の多様性を感じよう
これからの京都は、観光地だけでなく、文化的な交流の場としても重要な役割を果たすことでしょう
京都を訪れる全ての人々が、思い出に残るひとときを過ごせる素晴らしい町であってほしいですね
ムスリムの礼拝とは、日の出前、昼過ぎ、夕方、日没後、夜の1日5回行われる大事な行為です。特に、旅行者にとっては、普段の生活とは違った環境でこの時間を大切にすることになるため、安心して奉納できる場所が必要です。ハラル料理を提供する店舗でも、ムスリムが安心して礼拝できる空間が整備されることで、観光がより楽しめるようになります。
- ムスリムとは、イスラム教を信じる人々のことです。彼らは特定の食事規定や祝日を持ち、日常生活においても宗教に基づいた行動が求められます。
- ハラル料理とは、イスラム法に基づいて許可された食材と調理法で作られた料理のことを指します。豚肉やアルコールを含まない食事が特徴です。
- 京都タワーとは、京都市のランドマークであり、展望台や商業施設がある高層ビルです。観光客に人気があり、京都の街を一望できるスポットです。
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