
お盆が近づくと、京都では先祖の霊を迎え入れる重要な行事である「六道(ろくどう)まいり」が始まります
今回は、京都市東山区にある六道珍皇寺での様子をご紹介します
「六道まいり」は、先祖を思い出し、供養するために行われる伝統行事です
7日から始まったこの行事には、多くの人々が訪れ、自分たちの先祖を迎える準備をしています
特に、寺の境内にある「迎え鐘」を鳴らすことが大切で、これによって先祖の霊を呼び寄せると信じられています
迎え鐘は特別な意味を持ち、鐘を鳴らす際には心を込めることが求められます
訪れた人たちは、綱を引いて鐘を鳴らし、その音が境内に響き渡ると、先祖が迎え入れられると感じられます
また、先祖の戒名が書かれた「水塔婆(みずとうば)」に水をかけることで、供養を行います
京都市山科区から訪れた60代の男性は、今年は母親の初盆で特別な思いをもって鐘を鳴らしたと語ります
彼は「孫も一緒に来ることができ、いい時間になりました」と話し、家族での参加の大切さを感じているようです
六道珍皇寺の住職、坂井田良宏さんは、「お盆の時期には先祖を思い起こし、正しく過ごすことが大切です」と語っています
暑い夏の中、体調管理にも気を付けながら、みんなでお参りすることが求められているようです
この「六道まいり」は、8月10日まで続きます
皆さんもぜひ足を運び、先祖を敬い、家族の絆を深める時間を過ごしてみてはいかがでしょうか
「六道まいり」は、京都独自の先祖供養の行事です。この行事では、先祖の霊を迎えるために鐘を鳴らし、水塔婆に水をかけて供養を行います。「六道」とは、仏教の教えに基づいて人が通る6つの道を指し、死後に霊が行く場所を表しています。この伝統行事に参加することで、先祖を敬い、家族の絆を強める素晴らしい時間を持つことができます。
- 水塔婆とは、先祖や故人を供養するための木の札のことです。戒名が書かれており、供養の際に水をかけることで気持ちを表します。
- 迎え鐘とは、先祖の霊を呼び寄せるために鳴らす特別な鐘のことです。この音により、先祖が戻ってくると信じられています。
- 仏教の教えとは、釈迦(しゃか)により説かれた思想で、人の生死の意味や心の安らぎを説いています。京都には多くの仏教寺院があり、文化に深く根付いています。
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