
洛中で色彩とフォルムを楽しめる特別な展覧会が、京都市左京区の細見美術館で開催されています
「セーヴル磁器」と呼ばれるこの美しい磁器は、フランスの王室・ブルボン朝に由来するもので、18世紀中ごろに王室のために作られました
展示室に足を踏み入れると、最初に目に飛び込むのは、140点もの名品が織り成す、鮮やかな色彩と優雅なデザインです
セーヴル磁器は、東洋の磁器をヒントにしつつ、独特の発色や華やかな絵画を施し、西洋の磁器文化を確立しました
その結果として、数世代にわたって愛され続けています
特に注目すべきは、国王ルイ15世の愛人であるポンパドゥール侯爵夫人が関与した初期の作品や、最後のブルボン王妃マリー=アントワネットが愛したモチーフが描かれた品々です
これにより、当時の王族の贅沢さやファッションが感じられます
さらに、フランス革命後のナポレオン帝政期に作られた大型の壺や、金をあしらった重厚な作品も展示されています
時代の流行に応じて進化するセーヴル磁器の歴史を、じっくりと楽しむことができるこの展覧会
この特別な催しは来年2月1日まで続きます
皆さんも、文化や歴史に触れるまたとない機会をぜひお見逃しなく!
ピックアップ解説
セーヴル磁器とは、フランスの王室が誇る磁器の一つで、18世紀中ごろにブルボン朝のために作られました。東洋の磁器を元に、独自の色彩やデザインが進化し、当時の流行や美しさを反映しています。今でも多くの人々に支持されていて、その魅力に触れると、当時の贅沢な生活を感じることができます。細見美術館での展示を通じて、セーヴル磁器の歴史を楽しんでみてください。
キーワード解説
- セーヴル磁器は、フランスの王室によって18世紀に製作され、多彩な色合いと芸術的なデザインで知られる磁器です。
- ブルボン朝は、フランスの歴代の王朝の一つで、王室の贅沢な文化や芸術を支えていました。
- ポンパドゥール侯爵夫人は、フランス王ルイ15世の愛人で、セーヴル磁器の発展に大きな影響を与えた女性です。
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