
京都の夏の風物詩として知られる伝統行事、「五山送り火」が近づいています
この行事は、毎年8月16日の夜に行われ、京都市を囲む五つの山に「大」の字や「船形」などの形を炎で描くことで、お盆に帰ってきた先祖の霊を送り出す大切な行事です
さて、今年もいよいよその時期がやってきました
2025年8月3日、京都市北区の西方寺では、「五山送り火」に向けた「護摩木」の受け付けが始まりました
「護摩木」とは、長さ約40センチ、厚さ5センチほどの松の板で、訪れた人たちは、家内安全や無病息災を願って筆を使い、自分の思いを書き込んでいました
このように、とても心温まる風景が広がっています
船形万燈籠保存会の副会長、西田悟志さんは、「亡くなったご先祖様への感謝の気持ちを込めて、書かれた護摩木を丁寧に火を灯し、ご先祖様をお送りしたい」と語っていました
こうした思いをたくさんの人に届けられるのが、この伝統行事の魅力でもありますね
今年の「五山送り火」では、なんと5000本以上の護摩木が使用される予定です
受け付けは、8月4日と6日を除く日々、送り火当日まで行われます
夏休み中のご家族もぜひ参加して、京都の伝統を感じながら素敵な思い出を作ってほしいです
ピックアップ解説
「護摩木」とは、お盆に先祖の霊を送るための木の板に願い事を書き込むものです。この護摩木は、五山送り火の時に火を灯され、先祖への感謝を込めて火に入れられます。「護摩」とは、仏教の修行のひとつで、火を使って供物を捧げる儀式のことを意味します。この伝統行事は多くの人に愛され、地域の絆を深める大切な機会になっています。
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