
京都の美しい風景の中で育まれている伝統的な行事が、「御田植え式」です
この行事は、五穀豊じょうを願う神事で、京都市西京区の「松尾大社」で毎年行われています
ここには「神饌田」と呼ばれる特別な田んぼがあり、地域の人たちと共に米作りが行われています
今年も、多くの人々の温かい思いが込められた中で、田植えが行われました
まず神職がおはらいを行い、その後、巫女たちが「豊栄の舞」と呼ばれる舞を奉納しました
この舞は、神様に豊作を祈る大切な儀式です
その後、地域の小学生たちが田んぼに入り、泥まみれになりながら苗を一生懸命に植えました
「泥が柔らかくて最初は難しかったけれど、だんだん楽しくなりました
育ったお米を早く見たいです」と話してくれたのは、参加した小学3年生の女の子です
松尾大社の生嶌經和宮司は、毎年の行事であるが、今年は特に米の価格が高騰しているため、子どもたちに米の大切さを教える良い機会になったと話しています
地元の人々の努力によって育まれたお米は、秋に収穫され、神社に奉納され、神事などで大切に使われるのです
ピックアップ解説
「御田植え式」は、五穀豊じょうを願う伝統的な神事です。この行事は、田んぼに苗を植えることで、米の収穫を祈ります。京都の松尾大社では、地域の小学生が参加することも多く、自然と伝統を学ぶ良い機会になっています。米は、日々の食生活に欠かせない重要な作物で、昨今は米の価格が高騰していますが、このような行事を通じて米の大切さを再確認できる場となっているのです。
キーワード解説
- 神饌田は、神社が神様への供物として自ら米を作るための特別な田んぼのことです。
- 豊栄の舞は、五穀豊じょうを祈るために神社で行われる舞のことで、巫女が奉納します。
- 米の価格高騰とは、米の需要が高まり、供給が追いつかなくなっているため、米の値段が上がることです。
前の記事: « 京都府警の盗撮事件を受けた信頼回復の道
次の記事: 宮津市の研究者が久美浜湾の二枚貝養殖の新たな理解を得る »
新着記事