京都は美しい街ですが、自然災害のリスクも抱えています
最近、企業が如何にして大規模な災害に備え、地域社会と連携するかを考える機会がありました
阪神大震災から30年が経過した今、関西財界セミナーが神戸市で開かれ、企業の防災対策についての意見交換が行われました
企業と地域社会のつながり
このセミナーでは、企業のトップたちが「防災」の重要性について直に意見を交わしました
中でも「訓練のための訓練になっていないか」という指摘や、「企業間で防災体制には差がある」といった意見が飛び交いました
これは企業が地域で果たす役割の重要性を再認識させるものでした
地域の顔を知る重要性
京都や滋賀にも拠点を構える三ツ星ベルトの幹部は、阪神大震災の際、従業員が地域住民を守るために自主的に動いた経験を語りました
「地域住民の顔を知っているからできた」と述べ、地域社会のつながりが防災活動の根幹であると強調しました
企業同士の連携も必要
他の企業からは、従業員の安否確認システムを地元町内会や中小企業に提供するアイデアも挙がりました
このように、企業同士の連携が防災対策において非常に重要であることが分かります
事業継続計画(BCP)とは?
企業の備えの主流は「事業継続計画(BCP)」です
これは、災害時に優先して行う活動を決め、早期の復旧や操業の維持を目指すものです
京都に住む私たちにとっても、企業の安定した運営は地域経済を支えるという観点から非常に重要です
震災名 | 発生年 | 影響度 |
---|---|---|
阪神大震災 | 1995年 | 大きい |
東日本大震災 | 2011年 | 特に大きい |
能登半島地震 | 2022年 | 中程度 |
しかし、関西経済連合会の調査によれば、BCPを策定した企業は全体で8割近くあったものの、中小企業ではその割合が4割ほどに留まっていることが明らかとなりました
このような状況では、災害時の協力体制が希薄になる可能性があります
京都府もBCPの普及を進めていますが、企業の規模に応じた支援が求められます
また、村田製作所は「地域の企業同士による相互応援協定」を提唱し、業種を超えた連携の必要性を訴えています
京都の人々も、このような取り組みに参加して、より強固な地域社会を築いていきたいですね
BCP(事業継続計画)とは、災害時にも企業が事業を維持するための計画です。具体的には、どの業務を最優先するか、資源をどのように配分するかを決めます。この取り組みがあることで、従業員や顧客を守りながら、企業は速やかに復旧することが可能になります。特に京都は観光地なので、観光客の安全も考えてBCPを策定する必要があります。
- BCP(事業継続計画)とは、災害時に企業がどのように業務を継続するかを計画するものです。
- 防災対策とは、自然災害や事故から身を守るために講じる措置のことです。
- 地域経済とは、特定の地域における経済活動やその成り立ちを指します。
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