京都市で民藝誕生100周年特別展開催

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今年は「民藝(みんげい)」という言葉が誕生してから100周年になります

この記念すべき年を祝って、民藝の発展を振り返る特別展が2025年9月13日から、発祥の地である京都市で開催されることになりました

特別展は京都市左京区にある「京都市京セラ美術館」で行われ、始まる前日のには報道向けの内覧会が行われました

会場には京都の朝市などで集められた日用品や工芸品など、約130点の作品が展示され、参観者を魅了します

さて、「民藝」という言葉の基盤は、京都に移住した思想家・柳宗悦(やなぎむねよし)によるものです

彼は1925年(大正14年)に、無名の職人たちが誠心誠意作り上げた作品にも美術品と同じように美しさがあることを紹介しました

その発端となったのが、地蔵菩薩像の展示です

さらに、京都・上賀茂では、新たな作品を生み出す集団ができ、民藝はどんどんと発展していきました

また、板画家・棟方志功(むなかたしこう)の「大和し美し(やまとしうるわし)」という作品も展示され、全国へ広まっていった民藝運動の歴史を感じることができる内容となっています

特に、後藤結美子学芸員が語っているように、「民藝」という言葉は京都で出会った人々から誕生し、運動として広がったという点に注目してほしいとのことです

ぜひこの素晴らしい展覧会に訪れて、民藝の魅力を感じてください!この特別展は12月7日まで開催されます

ピックアップ解説

民藝とは、職人が手作りで作り出す実用的な工芸品のことです。柳宗悦が1915年に提唱し、無名の職人が丹精込めて作った作品は、ただの道具ではなく、美しさを持つアートとして評価されています。民藝運動は、私たちの日常に美を持ち込むことを目指しています。この運動を通じて、職人たちの技術や精神を知ることができ、地元の人々が大切にしている文化を再確認する良い機会となるでしょう。

キーワード解説

  • 民藝とは、主に日用品や生活道具を職人が手作りで作る工芸品のことを指します。これらの作品は、美術品としてだけでなく、日々の生活に美しさを提供するものとして評価されています。
  • 地蔵菩薩像とは、地蔵菩薩を模した仏像であり、主に日本の寺院や墓地で見ることができます。子どもや旅人を守ると言われており、特に京都では多くの地蔵菩薩像があります。
  • 棟方志功とは、日本の画家・版画家で、特に版画作品が有名です。彼の作品には、多くの日本的な美が表現されており、民藝運動とも深い関わりがあります。

10月4日(土)

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10月5日(日)

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