国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として、京都府大山崎町から出発する能澤美凪さん(27)
彼女は今夏、中米のグアテマラに派遣され、2年間、現地の教師に算数の授業方法を指導することが決まっています
能澤さんは、これまで培った教師としての経験を生かし、教育改善に寄与する努力をしています
「現職教員特別参加制度」を利用して、現職の教員が身分を保ったままJICAの活動に参加できるこの制度は、教育に関心のある教員に新たなキャリアの道を開くものです
能澤さんは、教師1年目から国際協力活動に興味を持ち、昨年の元旦に「海外での経験を子どもたちに伝えたい」という思いから応募を決意しました
彼女の意気込みは明確で、「現地の先生と積極的にコミュニケーションを取り、押しつけにならないようにレクチャーしたい」と語っています
これは、ただ教えるのではなく、現地の文化や教育課題を理解した上での協力を目指しているからです
大山崎町の前川光町長は、「海外経験を持つ教師の話は、説得力がある
そんな生き方もあるのだと子どもたちに伝えてほしい」と激励の言葉を贈りました
このように地域の期待を背負い、能澤さんは新たなチャレンジに挑みます
「現職教員特別参加制度」とは、教員が現職を保持しつつ、国際協力活動に参加できる制度のことです。この制度は、教員が自らの経験を活かして教育を国際的に発展させるためのもので、京都などの地域からも多くの教員がこの制度を利用しています。能澤美凪さんのように、国際的な視点を持つ教師が増えることで、子どもたちに新しい価値観を提供できる可能性が広がります。
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