京都府の京丹波町では、食や農業の魅力を地域の人々に広めるために、新たに藤本詩花さん(22)が地域おこし協力隊員として活動を始めました
彼女は特産の黒枝豆の栽培を学び、農業の大切さや楽しさを都会の若者たちに伝えたいと考えています
食と農業の良さを再発見する機会を、京丹波町から発信するというのが藤本さんの思いです
藤本さんは大阪からの移住者で、大学時代のボランティアで訪れた徳島県の耕作放棄地がきっかけとなったそうです
そこで、収穫されずに捨てられるユズを見て心を痛め、「私たち若い世代がもっと農業について知るべきだ」と感じたことから、地域おこし協力隊に応募することを決意しました
彼女の拠点は、町観光協会が運営する「地域商社京丹波」です
ここでは、黒枝豆の栽培を千葉県の農家から学び、自身でも「フードバレー京丹波農場」で農作物を栽培しつつ、新商品の開発にも挑戦しています
「京丹波には美味しい農産物がたくさんある」と語る藤本さんは、大学の友人や若者たちに地元の食や農業の魅力を伝えたいと思っています
藤本さんの委嘱式は4月1日に町役場で行われ、彼女は今後3年の間、滋賀県蒲生野地区に住みながら活動していきます
京丹波町では、他にも3名の地域おこし協力隊員が活躍中です
黒枝豆とは?黒枝豆とは、成熟前の大豆の一種で、特に京丹波町を代表する特産品として知られています。一般的な枝豆と異なり、黒色の皮を持つため、独特の風味と甘みがあります。京丹波町では、その風味を生かした様々な料理が作られており、町の食文化に深く根付いています。また、黒枝豆は健康にも良いとされており、抗酸化作用を持つ成分が豊富に含まれているため、若い世代にも人気があります。京丹波町の農業を支える重要な作物の一つです。
- 黒枝豆とは、大豆の成熟前に収穫された、珍しい枝豆の品種で、特に風味が良いです。食べて美味しく、健康にも良いとされています。
- 地域おこし協力隊とは、全国の自治体が地域を活性化するために設置した制度で、主に都市部から地方への移住者が地域に貢献する役割を持っています。
- 食ブランドとは、特定の地域や農産物に特有の価値や品質を持たせることで、その認知度を高め、消費者に人気を得るためのマーケティング手法です。
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