
今年は、広島と長崎に原爆が投下されてから80年となる節目の年です
それを記念して、京都市では原爆の悲惨さを伝えるパネル展が始まりました
この展覧会は、京都に住む被爆者の子どもや孫で結成された「京都被爆二世・三世の会」によって企画されました
会場には、広島と長崎の原爆投下直後の状況や、その後の人々の生活を伝える写真や絵が65点展示されています
例えば、当時小学1年生だった被爆者の証言をもとに描かれた絵では、爆心地から約4キロ離れた学校にいた子どもたちが校庭で泣き叫び、逃げ回る様子が生々しく再現されています
また、「原爆孤児」という悲しい題名の写真も展示されています
この写真には、原爆で両親を失い、孤児となった子どもたちが原爆ドームの前で雪を食べている姿が写っています
その傍らには、食べ物も服もままならず、生きるだけで精一杯だったという孤児たちの厳しい暮らしや感情が伝えられるコメントが添えられています
「京都被爆二世・三世の会」の世話人代表である平信行さんは、「多くの人に会場に足を運んでもらい、原爆や核兵器が使われたときに人間に何が起こるのかを知ってほしい」とお話ししています
この大切な展示会は、8月27日まで京都市中京区の「ゼスト御池」で行われています
「原爆孤児」とは、原爆によって両親を失った子どもたちのことを指します。特に広島や長崎では、原爆の影響で多くの子どもが孤児となり、厳しい生活を余儀なくされました。彼らは、食べ物や衣服もない生活を強いられ、生きるために必死で戦っていました。今でもその歴史を振り返ることは大切です。京都でも、被爆二世・三世の会がその実情を伝える活動を続けています。
- 被爆とは、原爆や核兵器の爆発による放射線の影響を受けることを指します。被爆者はその後、さまざまな健康問題に悩まされることが多いです。
- 核兵器とは、核反応を利用して大量の破壊力を持つ兵器のことです。爆発時の威力は非常に大きく、数十万人の命を奪うことができます。
- パネル展とは、特定のテーマに沿った情報や画像をパネルにまとめて展示するイベントのことです。さまざまな分野で行われ、観客に知識を伝える手段としてよく利用されます。
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