農業を学ぶ学生たちが、自分たちの力で新しい道具を作り出すことは、実はとても素晴らしいことです
今回は、京都府京丹波町の須知高等学校の生徒たちが「ネコ車」を改良し、「スーパーネコ」を開発したお話をご紹介します
この「スーパーネコ」は、ただの背負って運ぶ車に留まらず、色々な工夫が施されています
スーパーネコの誕生
田んぼや畑で使われる「ネコ車」は、農業作業には欠かせない道具です
須知高の食品科学科生物活用コースの8人の生徒が、農業機械の授業で学んだ知識を活かして、このネコ車を“魔改造”しました
そして完成したのが、力強い名を持つ「スーパーネコ」です
大胆な改造内容
このスーパーネコは、実は廃車になったスクーターのエンジンやメーターを組み込んだり、スピードメーターやアクセルも取り付けたりしています
これにより、重たい資材を楽に、もっと速く運ぶことができるようになりました
エンジンを始動すると、周囲に響くエンジン音も楽しめます
生徒たちの挑戦と苦労
生徒たちは、昨年12月からこのプロジェクトに取り組んでおり、試行錯誤を繰り返しながら進めてきました
17歳の近岡賢一さんは、「マフラーの長さを調整するのが大変だった」と振り返りますが、その分完成した時の達成感はひとしおです
今後の展望
授業は2年生までですが、生徒たちは「全てのネコ車をスーパーネコに改造したい」と意気込んでいます
また、講師の宇野栄晃さんは「生徒たちがもの作りを楽しむ姿が見られたことが最良の成果です」と微笑みます
このように地元の学生たちが新たな価値を生み出すことは、地域の活性化にもつながります
「ネコ車」は、畑で土や資材を運ぶための道具です。日本各地で古くから使われており、地域によっては「馬車」とも呼ばれることがあります。原動力は人間の力で、自分の身体を使って運ぶため、長時間の作業になると大変です。そのため、近年では「スーパーネコ」のようにエンジンを利用した改良品も開発され、作業の効率化が進められています。このように、昔からの道具を基に新しい工夫がなされることで、農業がどんどん便利になっていく様子を見ていくことができます。
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