京都府内では、特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」によって、サクラやウメの木が被害を受けているというお知らせがあります
この「クビアカツヤカミキリ」は、中国などが原産で、幼虫が木の内部を食べてしまうため、被害が広がると木が枯れてしまいます
成虫は体長が約2.5から4センチメートルで、特徴的なのは首の部分が赤いことです
実は、この虫は2012年に愛知県で初めて確認され、そこから全国に広がっていきました
特に京都府では、2024年に京都市西京区や向日市で初めて見つかり、それ以降、いろいろな市でサクラの木が被害にあったことが報告されています
今年2025年には、さらに多くの市で被害が確認され、今のところ5つの市で118本の被害が報告されています
府では、これ以上の被害が懸念されているため、虫や幼虫のフンを見つけた場合は、すぐに市町村や府に連絡するよう呼びかけています
また、防虫ネットを使った対策も重要です
最近、京都府内では、防除方法を説明する講習会も開かれています
例えば、虫が好むモモ系の木に産卵した後、近くのサクラにも広がるという情報もあり、被害が出たらすぐに対策を取ることが求められています
具体的な防除方法として、薬剤を使って幼虫を駆除する方法や、成虫が出てくる穴を塞ぐ方法が紹介されています
このような情報を市民と共有し、一緒に対策を考えることが重要です
さらに、府の担当者によれば、木の地面から2メートル以下の位置に卵を産むことが多いとのこと
幼虫が成長すると、幹に開けた穴から出す「フラス」という木くずやフンが目印になり、この「フラス」を見つけたら、すぐに連絡が必要です
木が枯れている場合も、クビアカツヤカミキリの被害が考えられますので、早期発見が大切です
京都の美しいサクラを守るために、みんなで協力していきましょう!
クビアカツヤカミキリは、サクラやウメなどの木に被害を与える恐ろしい虫ですが、この虫の名前の由来には興味深い背景があります。「クビアカ」という名前は、その活動時に見せる特徴的な姿から来ており、成虫の赤い首の部分が印象的です。この虫は、サクラやウメの木を好み、幼虫になってからは木の内部を食べるという厄介な習性があります。多くの人にとって、美しい桜の季節が楽しめるように、この虫から木を守る知識を広めていくことが大切です。
- クビアカツヤカミキリは、中国原産で、サクラなどの木に被害を与える特定外来生物の一つです。
- フラスとは、クビアカツヤカミキリの幼虫が食べた木のくずやフンが混ざったものを指します。木の状態を把握するための重要な手がかりです。
- 防虫ネットとは、虫から木を守るために使用する、細かい網のことです。木に巻きつけて効果的に防ぐことができます。
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