京都駅前のビルに登場する万博の巨大ミャクミャクラッピング

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京都駅前のビルに登場する万博の巨大ミャクミャクラッピング

 古都である京都の玄関口、京都駅(京都市下京区)に、少し不思議で魅力的な光景が現れています

駅前にあるレトロなビルの壁が、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」やイメージカラーである鮮やかな赤と青のデザインで彩られ、訪れる人々の目を引いています

 しかし、京都では「日本一厳しい」とも評される景観規制があるため、こんな派手なラッピングが許可されているのかは疑問ですよね

ネット上でも「これは条例違反では?」という疑問の声が多く上がっています

レトロビルの紹介

 ラッピングが施されているのは、JR京都駅の北側に立つ「京都関電ビル

このビルは1937年に建設され、関西建築界の父とも呼ばれる武田五一が設計を手掛けた名建築です

黒御影石を使用した入口周辺や格子状の窓が特徴的で、このビルのデザインは美しさと歴史を感じさせます

万博の意義とラッピングの目的

 関西電力が行ったラッピングは、大阪・関西万博の盛り上げを目的にしており、「多様でありながら、ひとつ」という万博の理念を赤と青の円で表現しています

これによって、万博への関心を高めようとしているのです

規制のなかでの配慮

 京の景観ガイドラインによると、京都駅前のエリアでは屋外広告物の規制が緩和されていますが、色彩に関しては「けばけばしい色合い」は避けるように求められています

一見すると、赤と青の組み合わせは「けばけばしい」とされることがありますが、今回のラッピングは公共目的のものであり、市の規制対象外として認められています

ビル名建設年設計者高さ
京都関電ビル1937年武田五一約20メートル
市民の反応

 現在、周囲で写真を撮る人が増えており、特に富山県から訪れた女性は「初めて見るので驚いたが、期間限定なら盛り上がると思う」と語っています

SNS上でも賛否が交錯していますが、このミャクミャクが京都の景観を壊すという意見もあれば、逆に新しい魅力を提供しているとの声もあるのです

 関電としては、「万博を機に多くの人に楽しんでもらえる体験を提供したい」と話しており、賛否はあれど、今しか見られない貴重な風景を楽しむチャンスと言えるでしょう

ピックアップ解説

「ミャクミャク」とは、大阪・関西万博の公式キャラクターです。ヒトのような形をしていて、生命力を象徴しています。万博のテーマ「いのち」を体現するため、このキャラクターが選ばれました。また、文化とテクノロジーの融合を象徴する存在でもあり、訪れる人々に新たな感動を与えることを目指しています。

キーワード解説

  • 景観規制とは、都市や建物の外観が美しく保たれるように、設計や色彩を制限する法律や条例のことです。京都では特にこの規制が厳しく、美しい景観を守るための取り組みが行われています。
  • 万博(万国博覧会)とは、さまざまな国や地域が一堂に集まり、文化や技術を発表する大規模な展示会のことです。最新の技術や文化に触れられる貴重な機会として、多くの人が訪れます。
  • 公共広告物とは、公的機関や団体が公共の目的で掲示する広告物のことを指します。有料広告物とは違い、景観規制の対象外となることがあり、公共の利益に資する広告とされています。

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