
京都生まれ、京都育ちの中島光雄さん(65)は、元消防士としての経験を生かし、現在は京都府長岡京市で防災指導員として活動しています
彼が阪神淡路大震災で見た光景は、今でも心に焼き付いています
当時、彼は長岡京市消防本部予防課で働いていて、地元の亀岡市の自宅でも震動を感じていました
4日後、彼は同僚5人と共にポンプ車に乗って被災地へ向かいました
出発の際は「どんな状況になっているのか」と心配する声が多かったものの、兵庫県に入った頃から、目の前に広がる崩れた建物や被災した道路を見て、次第に言葉を失ってしまったと言います
その後、神戸市に到着すると、周囲は無言の状態に
人々の表情は真剣そのもので、現場には食料を求める母親と子ども、行方不明者を捜す人々の姿が見受けられました
中島さんはこの経験を経て、災害の重要性を痛感しました
災害が起こる前に意識を高めることの大切さを訴えています
「実際に災害を体験したことがない人でも、心構えを持つことが重要です
災害はいつどこで起きるかわからないのです」と彼は言います
彼は京都で暮らす全ての人に、防災についての講座や学習を通じて伝え続けたいと思っています
阪神淡路大震災とは、1995年に兵庫県を中心に発生した大規模な地震で、多くの人々が命を落とし、街も大きく破壊されました。この災害は日本の防災意識を大きく変貌させるきっかけとなりました。中島さんのような防災指導員が増えることで、地域の安全が向上し、次の災害に対する備えを強化することが求められています。防災知識や避難の方法を身につけることは、私たちの暮らしを守るために欠かせません。
- 防災とは、災害が起こる前にその被害を最小限に抑えるための準備や対策のことです。防災は自分や家族、地域の安全を守るためにとても重要です。
- 避難訓練とは、災害が発生した際にどのように行動するかを事前に練習することです。これにより、いざという時にスムーズに避難できるようになります。
- 住民向け講座とは、地域の住民が参加し、防災や危機管理、地震への備えについて学ぶ講座です。これにより、地域全体の災害意識が高まります。
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