最近、京都府京丹波町にあるドライブイン「丹波の里やまがた屋」が11月末で閉店することが発表されました
この便利な場所で60年間愛されてきた店舗が、時代の変化に適応できず、閉店を決意することになったのです
「丹波の里やまがた屋」と言えば、1960年に創業され、山形明裕社長の祖父・山形順一氏が始めたお店です
国道9号と27号が交差する地点に位置し、多くの観光バスやトラックの運転手にとっての休憩スポットとして人気でした
しかし、モータリゼーションが進み、交通量が変わる中で、周囲には道の駅が増え、やまがた屋のような大型店舗の需要が減少していると、山形社長は感じるようになったそうです
さらに、2015年に京都縦貫道が全線開通した影響で、周辺の国道の交通量が激減しました
このため、やまがた屋はテナントの見直しやトイレの改装などを行い、顧客を取り戻そうと努力しましたが、売上はなんと開通前と比べて約50%も減少してしまいました
お店にはトイレ、土産物売り場、フードコート、さらには「ミスタードーナツ」といったチェーン店もあり、多くの地元住民にも親しまれていました
しかし、新型コロナウイルスの影響もあって、売上はさらに3割減少
こうした状況を背景に、山形社長は閉店を決断するに至りました
「60年間、多くの方にご利用いただき、本当に感謝しています
」と社長は語ります
閉店の日々を大切にし、お客さんを心から迎える営業を続けたいと、最後まで情熱を持って仕事をしたいと語る姿が印象的でした
今回の閉店に伴い、契約や委託を含む従業員32人の雇用契約も11月30日に終了します
建物や土地の今後の運用については、まだ未定とのこと
地元にとって、大切な場所が失われてしまうのは残念ですが、時代は常に変わっていきます
これからも京都の魅力を感じられる新たなスポットが生まれることを期待したいですね
「ドライブイン」とは、車で訪れることができるレストランや休憩所のことです。1950年代からアメリカで誕生し、日本でも広まりました。ドライブインは、長距離移動をする人々にとって、食事や休憩を手軽にできる場所です。特に京都のドライブインは、美しい自然や歴史的背景を感じることができる場所としても知られています。このような文化を守り続けることが、地域の活性化に繋がります。
- 道の駅とは、国道沿いに設置された休憩施設のことです。地域の特産品や、観光情報が手に入る便利なスポットです。
- 観光バスとは、観光地を訪れるために特別に運行されるバスのことです。多くの観光客を一度に運ぶため、便利です。
- モータリゼーションとは、車が普及し、交通手段として常に使われるようになることです。日本では高度経済成長期に急速に進みました。
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