
2025年10月28日、歌舞伎界の名優親子、八代目尾上菊五郎さんと六代目尾上菊之助さんが、京都市東山区の清水寺を訪れました
この場は、歌舞伎の屋号「音羽屋」の由来となった音羽の滝があることで有名です
風情ある黒紋付き姿で清水寺の境内を進み、たくさんの外国人観光客に見守られながら、親子は滝に向かいました
実は「音羽屋」という屋号は、江戸中期の名優・初代菊五郎がこの音羽の滝で決意を固めたことに由来しています
そして、今回の参拝は、12月に行われる襲名披露の吉例顔見世興行を前に行われた特別な意味を持つものでした
菊五郎さんは滝の前で襲名を報告し、興行の成功を祈願しました
「初代が清水寺の音羽の滝で歌舞伎役者としての決意を固めたその場所で、新たに決意を固めて、音羽の滝の清らかな水の力をいただいて、常に舞台の上では心を清らかにして、これからも懸命に舞台を務めてまいりますとお祈りさせていただきました」と語る菊五郎さん
以前には清水の舞台で父と「二人道成寺」を披露した経験もあります
菊五郎さんは、息子の菊之助さんと共に清水の舞台に立つ夢を語りました
清水寺の歴史と歌舞伎の伝統が交わるこの特別な瞬間は、京都の文化を再認識させてくれるものでした
今後もこの親子の活躍が楽しみですね
音羽の滝は、清水寺にある美しい滝です。この滝の水は「音羽」と呼ばれるように、清らかな音が響くことから名づけられました。人々は、この水を飲むことで健康や幸運を祈るため、親しまれています。歌舞伎の世界でも、「音羽屋」はこの滝からの名が付けられたほど、日本の伝統文化に深く根付いています。清水寺への観光の際には、ぜひ音羽の滝の透き通った水の音に耳を傾けてください。
- 音羽屋とは、歌舞伎の名門の一つで、特に初代菊五郎を代々受け継ぐ屋号です。音羽の滝の水の音に由来し、歌舞伎の伝統と文化を体現していると言われています。
- 清水寺とは、平安時代に創建された京都を代表する寺院で、世界遺産にも登録されています。特に、清水の舞台からの景色はとても美しく、観光名所としても有名です。
- 襲名とは、歌舞伎や伝統芸能の世界で先代の名前を引き継ぐことを指します。これによって、その役者が過去の名優たちの技を受け継ぐことが期待されます。
前の記事: « 京丹後市で発生した恐ろしい未成年者誘拐事件の詳細
次の記事:
新着記事

