年の瀬を迎える東山区での吉例顔見世興行

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年の瀬を迎える東山区での吉例顔見世興行

京都に年の瀬の雰囲気が漂い始める頃、毎年恒例の「吉例顔見世興行」が迫ってきています

今年も楽しみにしている方々が多いのではないでしょうか

来月1日から25日まで行われるこのイベントは、京都市東山区の伝統ある劇場、南座で開催されます

この日は特に注目が集まり、26日に行われた「まねき上げ」では、出演俳優の名前が書かれた看板が一斉に掲げられました

まねき看板は、江戸時代から始まった伝統的なシステムで、劇場が俳優の名前や紋を大きく掲示し、観客にその年の出演者を知らせるものです

午前9時に、八代目尾上菊五郎さんの看板が最後に掲げられると、会場からは大きな拍手が巻き起こり、65枚のまねき看板が南座の正面に整然と並びました

南座によると、八代目・尾上菊五郎さんとその息子である菊之助さんのまねき看板がそろって掲げられたのは、実に16年ぶりとのこと

菊五郎さんが語るように「この京都という地は、初代菊五郎が生まれ育った場所で、この歴史を感じることができるのはとても嬉しい」との想いが込められています

また、火災で急逝した片岡亀蔵さんの代役を務める板東彦三郎さんの看板も、急きょ用意させたことが大きな話題となりました

吉例顔見世興行は、京都の人々や観光客にとって、年末の風物詩としての役割を果たしています

ぜひこの機会に、歴史的な背景を持つ南座の舞台を訪れてみてはいかがでしょうか

ピックアップ解説

「まねき看板」は、江戸時代から続く伝統の一つで、劇場や舞台が俳優の名前や紋を大胆に掲示することで観客を引き寄せます。このシステムは、ただの宣伝ではなく、俳優や制作側にとって、舞台への道標でもあります。まねき看板を通じて、数百年にもわたる京都の伝統を感じることができるのは、この町ならではの魅力です。

キーワード解説

  • まねき看板とは、俳優の名前や紋を掲示する伝統的な掲示物のこと。江戸時代から続くもので、劇場の宣伝手段として使われます。
  • 南座とは、京都市東山区にある歴史的な劇場で、伝統的な舞台公演を行っています。多くの歌舞伎や舞踊が上演される、京都の文化の象徴です。
  • 顔見世興行とは、年末に行われる歌舞伎の特別公演であり、日本各地で行われますが、京都の南座でのものが特に有名です。

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