
京都のお茶はとても大切な文化です
しかし、最近お茶の新芽が霜で枯れてしまう「凍霜害(とうそうがい)」が増えてきているという話を聞いたことがありますか?これには地球温暖化が関係していると、京都市にある「京都気候変動適応センター」が明らかにしました
この研究は、宇治市にある茶業研究所と協力して作成されました
「一番茶」と呼ばれるお茶の新芽は、春に育ち始めますが、気温が下がって霜が降りると「凍霜害」が起きてしまいます
その結果、お茶の収穫量が減る危険があります
データによると、春の気温が上がってきているため、お茶の新芽が出る「萌芽期」が4月の初めに早まる傾向があります
しかし、4月の最低気温は20年前よりも約1度低下しているとのこと
これが地球の気候変動による影響と考えられています
茶業研究所では、1999年に初めて「凍霜害」が観測され、2021年には茶園の約半分が被害を受けたそうです
これは非常に深刻な状況です
安成哲三センター長は「我々は気候変動の状況を分析しながら、農業関係者と連携して、研究を続けていきたい」と意欲を示しています
未来のお茶を守るためには、私たちもこの問題に目を向ける必要があります
ピックアップ解説
「凍霜害」とは、霜が新芽に降りかかることによって発生する被害のことです。特に国内のお茶にとって、重要な春先に起こるのが問題です。お茶の新芽は気温が低いと枯れてしまうため、凍霜害があるとその年の収穫量に大きな影響を与えます。新芽が育つ時期に霜が降りることで生じるため、幅広く注意が必要なのです。
キーワード解説
- 「凍霜害」とは、低温で霜が降りることにより植物の新芽が枯れてしまう現象を指します。特に茶業にとっては致命的な問題です。
- 「萌芽期」とは、植物が新芽を出し始める時期のことです。お茶の場合は、春の訪れと共にこの時期がやってきます。
- 「茶業研究所」とは、お茶の栽培や研究を行う専門機関のことです。お茶の品質向上や新しい栽培技術の開発を目指しています。
前の記事: « テンプル大学京都校が京都市と連携協定を締結
次の記事: 無灯火自転車問題発生中 京都大学周辺の危険な現状とは »
新着記事