
京都市の南区には、京都動物愛護センターがあります
ここでは様々な動物たちを助ける活動が行われています
最近、特に注目されているのがイヌやネコの収容頭数の減少です
実は、2024年度のデータによると、4年前と比べて収容頭数が60%以上も減っています
この減少の理由としては、桂川河川敷で行った野犬の捕獲作戦が功を奏しているほか、ネコの一時預かりボランティアの活動も大きいです
譲渡が進む一方で、残念ながら「殺処分ゼロ」には至っていません
昨年度の収容頭数は、イヌが62匹、ネコが385匹と報告されていますが、イヌでは4匹、ネコでは121匹の殺処分が行われてしまいました
引き取りの理由を見ると、イヌの場合は「飼い主の体調不良」、ネコの場合は「急な転居」が多いようです
センターの所長、伊東大輔さんは「悪い状況もある中で、連れてくる人がいる
だからといって飼い主を追い詰めることもできない
最悪の場合、山に捨てられることも考えられる」と苦悩を語ります
しかし、明るいニュースもあります
特にネコの殺処分は20年前と比較して4分の1に減少しています
その裏にはボランティアたちの隠れた努力があるのです
生まれたての子猫は自力では身の回りのことができないので、一時的に預かって育てるボランティアがいます
譲渡を待つ間には、餌やりやゲージの掃除などもボランティアが果たしています
センターでは、子ども向けの見学イベントや機関誌の編集にも力を入れています
「イヌやネコがセンターに来ることも、出て行くことも簡単ではない
命の大切さを多くの人に知ってもらいたい」と語るボランティアさんもいます
なお、同センターでは任期3年のボランティアスタッフを募集しています
10月から始まる講座や実習に参加し、おおむね月に2回以上の活動を行います
定員は30人で、興味のある方はぜひ参加してみてください!
京都動物愛護センターは、地域の動物たちを守る努力をしている場です。訪問することで、他では学べない命の大切さや、動物愛護の重要性について知ることができます。ボランティア活動にも参加してみることで、実際に動物たちの世話を体験できるため、より一層の理解が深まるでしょう。また、ボランティアの方々の活動が、センターの運営を支える大きな力となっています。
- 殺処分とは、飼えなくなってしまった動物を人間が命を終わらせることを指します。これは、多くの場合、飼い主が動物を捨ててしまうことから起こります。
- ボランティアとは、金銭的報酬を受けずに自発的に行う活動のことです。動物愛護センターでは、動物の世話やイベントの運営を手伝うボランティアが求められています。
- 譲渡とは、飼い主が動物を他の人に渡すことを指します。動物愛護センターでは、収容された動物たちを新しい家族に迎えてもらうための譲渡活動が行われています。
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