ドライバーは、警察官の姿を見かけると、自然と車のスピードを落とすのだろうか?こんな興味深い検証を、佛教大学の学生たちと京都府警北署が共同で行いました
これにより、学生たちは交通安全の新しいアイデアを検討し、年内に北署に提案する予定です
この試みは、交通事故を減らし、スピード違反を抑えることを目的としています
検証の背景には、京都市北区で発生した悲劇的な事故があります
90代の女性が横断歩道ではない場所を渡っていた際に車に事故に遭い、命を落としました
この出来事を受け、佛教大学の作田誠一郎教授(犯罪社会学)のゼミに所属している学生が、交通安全への取り組みを考えることにしました
具体的には、7月25日に北大路通で、ゼミ生と警察官ら合計約20人が集まり、実験を行いました
北大路通の今宮門前通から大徳寺通までの約500メートルに、4カ所の計測地点を設け、そのうち1カ所に「止まれ」の旗を持った警察官が立ちました
その結果、警察官がいる地点では、通過する車の速度が平均で16.8キロ減速したことがわかりました
しかし、通過後は平均で15.9キロも加速してしまうという結果も出ました
さらに、警察官が立っている地点で速度が57キロから28キロまで減速した後、わずか100メートルほどで50キロに戻る車もあったといいます
作田教授は、これは多くのドライバーが警察官による取り締まりを避けるために注意して運転した結果だと考えられると指摘しています
また、冗長な部分はトリアージし、60〜80代の高齢者が千本北大路交差点の歩道(約20メートル)を横断する際、平均で17.6秒かかることがわかりました
これは、20〜30代の平均よりも約4秒遅いことが確認されています
北署の上田幸則副署長は、大学生が考えたアイデアを使って、交通事故のない管内を目指したいと語っています
「交通安全」とは、道路を利用するすべての人が安全に行動できるようにするための取り組みを指します。京都では、特に高齢者を守るための施策が重要です。たとえば、歩行者用信号の改善や、交通標識の見直しなどが挙げられます。地域住民が安心して生活できる環境をつくるためには、みんなが協力し合うことが大切です。
- 交通安全とは、道路を利用するすべての人が安全に過ごせるようにするための活動や対策のことです。
- 歩行者信号とは、道路を横断する人が安全に渡れるようにするための信号機です。
- 交通標識とは、道路の利用者に対して注意を促すための表示や標識のことです。
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