
今回、向日市の市文化資料館で行われた特別な上演会では、戦時中の子どもたちがどのように影響を受けたのかを探るための戦争紙芝居が披露されました
この紙芝居は、国が戦争の正当性を伝えるために作られたもので、当時の社会の空気を感じる貴重な機会です
戦争紙芝居とは?
今回上演されたのは、元小学校長の中西昌史副館長が自ら収集した戦争紙芝居です
1940年代に作られたこの紙芝居は、当時の子どもたちに戦争を正当化し、戦意を高めるために利用されました
上演された作品
作品名 | 制作年 | 内容の概要 |
---|---|---|
敵機を撃て | 1943年 | 米軍による空襲で命を奪われた少年と彼の同級生たちの物語 |
敵国降伏 | 1944年 | 鎌倉時代の元寇を背景にした、国民が力を合わせて戦うストーリー |
参加者の声
来場者の多くは、当時の厳しい状況に胸が痛む思いをしたと語りました
特に子どもたちには、戦争の話が紙芝居という形で親しみやすく、理解しやすかったと好評です
ある小学6年生は「いつも戦争の話は難しく感じていたけれど、紙芝居ではとても分かりやすかった」と話しています
平和の教育の重要性
中西さんは、「戦争は日々の娯楽にも影響を与えていた
その当時の子どもたちの気持ちになって、今を振り返ってほしい」と語っています
戦争を学ぶことが、どう平和を守ることに繋がるのか、私たちも考えていく必要があります
ピックアップ解説
戦争紙芝居は、1940年代に日本政府が作成した娯楽形式の教育ツールです。子どもたちに戦争への理解を深めさせるために、子ども向けの短い物語を絵とともに表現しました。これにより、複雑な戦争の背景を理解しやすくし、戦意を高めました。紙芝居は子どもたちの心に訴える力が強く、当時は多くの人々に親しまれていました。
キーワード解説
- 戦争とは、国家間や集団間で対立が起こり、武力を使って解決を試みることです。多くの人々が犠牲になり、社会全体に大きな影響を与えます。
- 平和とは、戦争や争いがない状態を指します。人々が安心して暮らせる社会を作るためには、対話や協力が不可欠です。
- 教育とは、知識や技術を学ぶことだけでなく、道徳観や社会性を育てることも含まれます。平和的な社会を築くためには、教育が非常に重要です。
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