
宇治市植物公園では、かつて存在した巨椋池に由来するハスが見頃を迎えています
このハスは、昭和初期の干拓で消滅してしまった巨椋池の名所を復活させるために、約80種類、合わせておよそ160種、250鉢におよぶハスが展示されています
さらに、巨大なナショナルコレクションにも認定されているこの試みは、地域の自然を大切にする文化を育むものです
巨椋池由来のハスは、特に日本植物園協会が定める貴重な植物で、60年以上にわたって収集・栽培が続けられてきました
見頃は7月中旬まで続く予定で、特に7月12日と13日には朝7時から観蓮会が行われ、専門スタッフが参加者に解説を行います
これを機会に皆さんも宇治の自然と歴史に触れてみてはいかがでしょうか
京都を生かす自然環境の一部として、この貴重なイベントを大切にし、未来に向けて伝えていきたいと思います
ピックアップ解説
巨椋池とは、京都府の宇治市にあった大きな池です。池はかつては観光名所で、多くのハスが群生していましたが、昭和初期に干拓されてしまいました。この池の廃れた歴史から、宇治市植物公園では、巨椋池の名に由来するハスの復活に取り組んでいます。ハスは美しい花を咲かせることで知られ、特にお寺や神社でよく見かける花です。怪我や病気から体を守るとも言われ、古くから信仰の対象にもなっていました。宇治の巨椋池由来のハスは、今も人々にその美しさを見せてくれています。
キーワード解説
- 巨椋池は、かつて宇治市にあった大きな池で、観光名所でした。昭和初期に干拓され、現在はその名残のハスが残っています。
- ナショナルコレクションとは、貴重な植物や動物を保存・展示するために設けられた国が認定したコレクションです。自然遺産を守るための取り組みです。
- 観蓮会とは、ハスの花を楽しむイベントで、専門家がその解説を行います。参加者は美しいハスを見ながら、植物について学ぶことができます。
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