
最近、京都府の長岡京市にある西乙訓高校で、重要な授業が行われました
この授業では、中学生でも分かりやすい形で、人権侵害について考えることがテーマになっています
就職活動を控える高校3年生たちが、模擬面接を通じて、職に就くための正しい態度を学びました
このような授業は、学生たちが社会に出る前に必要な知識や考え方を身に付ける素晴らしい機会です
授業には約130人の生徒が参加し、面接官役の教師からの質問を受けました
質問の中には、現住所や家族構成など、本人の能力とは関係なく、偏見を招く可能性のあるものも含まれていました
生徒たちは、あらかじめ用意されたシナリオに沿って、こうした質問に対して適切に受け答えをしました
例えば、「学校の指導によりお答えできません」や「採用と直接関係ない項目には答えたくないのですが、答えなければなりませんか?」といった対応をしました
授業の後、生徒たちはグループごとに、不適切な質問やその理由について話し合いました
そこでは、何が問題なのかを深く理解することができました
三木孝史校長は、出身地を理由に採用されない問題の事例を挙げ、「おかしいと感じたら法務局に行くのも一つの手だ
しっかりした知識を持ち、差別を許さない行動をしよう」と生徒たちに呼びかけました
授業に参加した3年生の女子学生は、「今すぐには就職しないけど、大学生になるとアルバイトの面接も受けると思う
必要のない質問をどう見分けるかが分かるようになった」と、自身の成長を実感していました
これからも京都の学生たちが正しい価値観を持って社会に出ていけるよう、こうした授業が続けられることが大切です
模擬面接とは、高校などで行われる面接の練習のことです。本番の面接前に、実際の面接に近い状況で経験を積むことができるので、緊張感や流れを理解するのに役立ちます。分からない質問が来た時にどうしたらいいのか、事前に対策を考えることで、自信を持って面接に臨めるようになります。このような練習は、社会に出る前に大変重要です。面接経験が豊富であればあるほど、リアルな場面でも落ち着いて返答できるようになります。これから多くの高校が模擬面接に取り組むことで、京都の若者たちが一歩を踏み出しやすくなることを期待しています。
- 人権とは、すべての人が生まれながらにして持っている権利のことです。人間らしく生きるために必要な権利で、誰もが尊重されるべきものです。
- 偏見とは、特定の人やグループに対して持つ、あらかじめ決めつけた見方や意見のことです。これにより、正しい理解ができないまま不当な扱いを受ける場合があるため、注意が必要です。
- 模擬面接とは、実際の面接に近い環境で行われる練習です。面接を受ける際の心構えや、質問への対応を練習し、自信を持って本番に挑むための重要な準備となります。
前の記事: « 宮津市の由良地域でオリーブ栽培が盛況
次の記事: 京都賞で数理工学者の甘利博士が受賞 »
新着記事