
近年、宮津市の由良地域ではオリーブ栽培が盛んに行われています
中村崇さん(46歳)は「由良オリーブを育てる会」という生産者グループの一員であり、秋になると取れるオリーブの実を搾油する作業を担当しています
「搾油作業は本当に面白いよ
深い緑色のオイルが取れるのを見ると感動する
農業は究極のものづくりだから、楽しいことばかり」と話し、笑顔を見せました
中村さんは、大阪市で内装業をしていましたが、3年前に自然環境が豊かな由良地域に移り住みました
妻の父親が実家を持つ場所です
同会の藤本徳雄会長(75歳)と出会ったことがきっかけで、開拓精神に心を惹かれ、作業を手伝うようになりました
「由良オリーブを育てる会」は、2013年から耕作放棄地を利用し、日本海側ではまだ珍しいオリーブ栽培に取り組んでいます
現在は由良と石浦地区の12カ所で約2,000本のオリーブを育てています
中村さんは東京で開催されている「日本オリーブオイルソムリエ協会」の講座にも通い、北アフリカのチュニジアにも足を運び、現地でオリーブオイルの搾油技術を学びました
藤本会長は、中村さんを「田舎の生活を楽しむ姿がぴかぴか光っている」と評価しています
さらに、オリーブ栽培だけでなく、お米や地元で生産されているミカン、カキも育てており、今年からはブドウにも挑戦しています
国道178号沿いには既存の直売所もあり、農作業の合間を見つけて古着屋も営んでいます
このような独自の新たな試みを通じて、開拓精神を受け継いでいるのです
中村さんは、「由良川や海、山の自然も素晴らしいし、地元の食べ物も美味しい
もっと多くの移住者が来て、この国道が賑わってほしい」と期待を寄せています
オリーブオイルとは、オリーブの果実から抽出された油で、健康に良い成分が豊富です。オリーブオイルのすばらしさは、その風味だけでなく、体に良い脂肪酸や抗酸化物質が含まれている点です。例えば、オレイン酸という成分は、悪玉コレステロールを下げる効果があると言われています。料理に使うと美味しさが増し、サラダやパンにつけてもとても良いです。オリーブオイルが京都の料理にも取り入れられると、さらに地域の魅力が増すでしょう。
- オリーブ栽培とは、オリーブの木を育てて実を収穫し、オリーブオイルなどを生産する農業のことです。
- 直売所とは、生産者が直接消費者に農産物を販売する店舗や施設です。
- フロンティアスピリッツとは、新しいことに挑戦し、未知の領域を開拓する精神や姿勢のことを指します。
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