
福知山市は最近、住所表記の統一を巡り住民の意向を調査しましたが、思ったようにはいかなかったようです
具体的には、住民票の「字」と郵便番号に基づく「町域」名が異なる福知山駅北側の地区で、対象区域の住民や事業者の同意が得られず、住所が二つの表記のままになることが決まりました
これは少し意外かもしれません
この地区では住民票には「字」が用いられ、「天田」と表記されます
一方、郵便物などは「駅前町」という町域名で配達されます
こうした違いがあると、身分証明書などの書類で本人確認が難しくなりますよね
住民の声は?
市は3月に住民や事業所対象のトータル151件に対して住所表記変更に関するアンケートを実施しました
その結果、7割にあたる107件が回答しましたが、「変更したい」と「変更してもよい」の合計は76件、つまり住民の50%に過ぎず、必要とされた75%には届きませんでした
「変更したくない」と答えた人も31件いて、こうした意向から見ても住民たちの思いがうかがい知れます
住所の歴史と現状
町域名は1968年から始まった郵便番号制度に基づいて旧郵政省が定めたもので、今では325の自治会の中で178自治会が字名とは異なる町域名を使用しています
住民にとっては便利な一方、身分証明書での確認が難しいという問題も抱えています
2022年12月には市議会で問題が指摘されたことを受けて、市は住民アンケートを実施しました
この際、約3割の住民が「住所表記を変えたい」との意見が示されました
そのために表記の併用を進めていたですが、今回の結果は少し残念です
今後の展望
市まちづくり推進課は「住所表記変更に対する住民の意向は高くなかった」としつつ、他の地域の自治会から相談があれば、今後は対応を検討したいとのことです
福知山市の町名や住所表記については、これからも地域の重要な課題として注目していく必要があります
「郵便番号」とは、郵便物を正確に配達するために特定の地点に割り当てられた番号のことです。日本国内の郵便物は、地域ごとに郵便番号が設定されています。例えば、京都市には多くの郵便番号が割り当てられ、町や区によって異なる番号が付けられています。こうすることで、郵便物の配送が効率的に行われます。郵便番号は、住民や事業者にとってとても重要な役割を果たしているのです。
- 字名とは、特定の地域や場所を表すために使われる日本の伝統的な地名のことです。例えば、京都の古い地域名などがこれにあたります。
- 町域名とは、郵便番号に基づいて設定される住所の一部で、郵便物の配達を効率的に行うために設けられた呼称のことです。
- 住民票とは、住民基本台帳に基づいて作成される書類で、住民の個人情報や住所が記載されています。これにより、住民は自分の居住地を証明することができます。
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