
京都府福知山市では、特殊詐欺の被害を未然に防ぐために、特別な取り組みが始まっています
これは、福知山署が行っている「国際電話の利用休止モデル地区」の設定です
なぜそんな施策が必要かというと、特殊詐欺に関与する「予兆電話」の約7割が国際電話だったからなんです
福知山市では、地域の福祉関係者と協力し、高齢者を中心に国際電話を使えなくする環境を整えていくことにしています
具体的には、海外との通話が不要な世帯について、発着信できないようにするのです
これまでに、京都府内での特殊詐欺被害額は、昨年だけでも約11億4700万円に達しました
特に被害者の約8割が固定電話を利用していて、その中でも多くが国際電話に関わっています
固定電話で国際電話を利用しないようにするには、「国際電話不取扱受付センター」に申し込む必要があり、これは高齢者にはちょっとしたハードルになっています
そこで、福知山署はモデル地区を設定し、市の社会福祉課や地域包括支援センター、民生委員たちが高齢者の方々に利用休止を勧め、署員が申し込みを手伝うことになりました
これにより、少しでも詐欺被害を減少させることが期待されています
まずは旧三和町から国際電話の利用休止を進め、今後は福知山市全体に広げる計画です
実際、今年の初めの3ヶ月間では、福知山署管内で2件の特殊詐欺が確認され、被害額は合計で2500万円にも上るとのこと
1件は国際電話と関連していたため、この取り組みがどれだけ重要かがよく分かります
福知山署の生活安全課の橋本圭司課長は、「三和町を皮切りに、福知山全体で詐欺被害を食い止めたい」と意気込んでいます
国際電話とは、海外に電話をかけるための電話サービスです。国内電話とは異なり、通話料金が高くなるため、詐欺業者が使うことが多いです。国際電話を利用すると、見知らぬ相手からの電話が来やすく、これが特殊詐欺犯罪に発展することがあるのです。特に、高齢者がターゲットにされることが多いため、注意が必要です。
- 国際電話とは、国内ではなく海外に電話をかけるための通信手段で、料金が高額になることから注意が必要です。
- 特殊詐欺とは、主に電話やインターネットを介してお金をだまし取る犯罪のことを指します。最近では、高齢者を狙う事例が増えています。
- 生活安全課とは、地域の安全を守るために特別に設置されている警察の部署です。犯罪防止や事故防止を目的としています。
前の記事: « モデル大倉士門さん夫妻が京田辺市で婚姻届を提出
次の記事: 福知山で開かれるウクライナ大学生展示会の意義 »
新着記事