西京区の男性が川柳で綴る闘病生活と希望

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西京区の男性が川柳で綴る闘病生活と希望

京都市西京区に住む57歳の男性が、自身の闘病生活を川柳という形で振り返り、自費出版のエッセーを発表しました

これは、彼が発症した統合失調症という精神的な病気を扱ったもので、彼の闘いや生活の一部を赤裸々に綴っています

特に、病気の苦しみや、家族や友人の支えについての思いが込められ、病気に対する理解を深めてもらいたいとの思いがあります

発症のきっかけは恋愛?

湊高広さんは、大学2年生の時に統合失調症を発症しました

そのきっかけとなったのは、初めて恋人ができたことです

恋愛が実ったことで、彼は極端に躁状態になり、無口だった自分が一晩中話し続けるように変わりました

この様子を見て友人が心配し、両親に連絡が入ります

再び闘病生活へ

京都に帰るも落ち着いた後、再び東京に戻ると一転してうつ状態になりました

自室に閉じこもり、逃避するように街をさまよい、最終的に警察に保護され、精神科に入院することに

こうした経緯を川柳で表現した中には、母親の顔を思い出す詩もあり、彼の心情が伝わってきます

治療と生活の中での再発

彼は統合失調症の診断を受け、数カ月の入院治療を経て回復しましたが、大学院に進学した後も再発を繰り返します

「治った」と自己判断して服薬をやめてしまったことがあり、かえって症状が悪化したこともあったそうです

そこから社会復帰を果たすためのアルバイトに挑戦し、社会で働く感覚を少しずつ取り戻します

新たな挑戦と希望

32歳で作業療法士を目指すため、専門学校に入学しますが、再び気分の波に悩まされます

彼の経験は、精神的な病への理解を深めるために重要なメッセージです

この川柳エッセーは、ただの闘病記ではなく、彼の家族や友人がどれほど支えてくれたか、そして自分を見つめなおすきっかけとなった大切な作品なのです

ピックアップ解説

川柳とは、5・7・5の31音で構成された日本の伝統的な詩の形式で、短い言葉で豊かな感情や情景を表現します。多くの場合、見たままや感じたことをユーモアを交えながら簡潔に伝えるものですが、深い意味を込めることも可能です。京都でも川柳に親しむ文化がありますが、この形式を用いることで、難しいテーマでも気軽に考えることができるのです。

キーワード解説

  • 統合失調症とは、精神的な病であり、考えや行動が現実とずれてしまう状態を指します。幻覚や妄想などが伴うことが多いです。
  • 闘病生活とは、病気と戦いながら日常生活を送ることを示します。時には辛い思いをしながらも、少しずつ前に進むことが大切です。
  • 作業療法士とは、患者の生活の質を向上させるために、日々の作業や活動を通じて治療を行う専門家のことを指します。

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