子どもたちが狂言に親しむイベント、「けいはんなお豆腐狂言」が先日、京都府精華町の府立けいはんなホールで開催されました
このイベントでは、小学生6人が茂山千五郎家の皆さんと一緒に演じる「菌(くさびら)」を披露しました
キノコの役を演じた子どもたちは、元気いっぱいに舞台に立ち、観客を楽しませました
「菌」の物語は、家に大きなキノコが生えてしまい、取っても取ってもなくならないために、庭の亭主が法印(山伏)に祈りを頼むという内容です
舞台では、山城地域から集まった小学4年生から6年生の6人が、愉快にキノコを演じる姿が印象的でした
彼らは「ホイホイ ホイホイホイ」と楽しそうに声を発し、しっかりとした演技を見せました
子どもたちは、この日のために約4ヶ月間、茂山宗彦(しげやま そうひこ)さんや茂山慶和(けいわ)さんとともに稽古を重ねてきました
そのため、息もぴったりで、演技に自然な流れがありました
京田辺市から参加した桃園小学校の6年生の児童(11歳)は、「不安もあったけど、声がちゃんと出て、うまくできて良かった」と、演技を終えた後にほっとした表情を見せていました
この「けいはんなお豆腐狂言」は、株式会社けいはんなが年に一度行っているイベントです
今年はけいはんな万博に関連する企画の一部として、同運営協議会が協力し、約250人の観客を楽しませる演目を3つ上演しました
そんな地域に根付いた伝統芸能を通じて、子どもたちが新しい体験をし、自分たちの文化に触れる素晴らしい機会になったことは間違いありません
狂言とは、古くから日本で親しまれる伝統的な演劇で、特に面白おかしい内容が多いことで知られています。舞台上での演技は大げさで笑いを誘い、観客の心をつかみます。京都では狂言の普及が進んでおり、子どもたちもこの文化に親しむことができる機会が増えています。そこから伝統芸能が地域の活性化につながるという点で、京都ならではの文化として大切にしたいですね。
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