保険会社でのサラリーマン時代は仕事内容を第一に考えていた五十嵐勇さん(81)
精華町で「なでしこの会」と呼ばれる介護者家族の会の会長を務めており、彼は60歳で退職した後の人生に新たな挑戦を求めていました
在職中の彼は、月1回の会議で経営理念を唱和し、「社会、公共の福祉に貢献すること」が自身の生き方に影響を与えていることに気づいていました
五十嵐さんは、父が脳梗塞で闘病生活を送る中、母がその支えをする姿を間近で見てきました
「私も妻の介護が必要になるかもしれない」と、その影響を感じながら介護ヘルパー資格を目指しました
受講生の中で最年長の彼は、男性が資格を取得することの重要性を示すことで、介護現場の人手不足への貢献を果たそうとしています
現在は「なでしこの会」の会長として、精華町の介護者やその家族のコミュニケーションの場を作る活動を再開しました
新型コロナウイルスの影響で活動が一時的に停止していた中、新たに活動費を集めるために企業を回り、特別会員になってもらう努力をしました
月に一度の交流会や研修会を開催し、介護疲れを感じている会員たちの心身のリフレッシュを図っています
「天命に安んじて人事を尽くす」という清沢満之の考え方に感銘を受けている五十嵐さんは、「自分ができることに全力を尽くしたい」と語ります
彼にとって、人事を尽くすことが自分を支える大事な教えだと感じており、今後も地域の福祉に貢献していくでしょう
息子とのんびり過ごす時間はまだ少し先かもしれませんが、彼の挑戦は終わりません
介護ヘルパーとは、専門的な訓練を受けた人が高齢者や障害を持った人を日常生活でサポートする仕事のことです。具体的には、食事や入浴、掃除などを手伝います。この資格を持つことで、特に男性でも介護の現場で活躍できることが証明され、性別に関係なく福祉業界で働ける環境が進んでいます。
- 社会とは、人々が共生しながら生活を営む組織や集団のことです。相互に助け合い、支え合う社会の構築が重要です。
- 介護とは、高齢者や障害を持つ方々の日常生活を支えることです。肉体的なサポートだけでなく、精神面での支援も含まれます。
- 福祉とは、社会の中で人々が健全に生活できるよう支援する制度や活動のことです。経済的な支援や生活支援が含まれます。
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