京都市の教育の歴史をつなぐ碑が語る物語

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京都には、歴史と共に歩んできた多くの教育にまつわる碑があります

元京都市教育長の生田義久さん(72)は、江戸から平成にかけて建立された195基の教育碑について、自費出版した本「京都市教育碑オールガイド 過去と未来を繋ぐタイムトンネル」を通じて紹介しています

この本では、各磁器の由来や碑文を detailed にまとめており、一つ一つの碑にはその背後にある物語があります

生田さんは「街角にある碑に目を向けてもらいたい」と語ります

教育碑には、教育に関する特別なメッセージや、先人たちの業績が詰まっています

また、生田さんが興味を持ったきっかけは、2015年に教育長退任後、京都の教育史を年表にまとめたことです

それから8年にわたり、彼は市内各地に点在する教育碑の調査を実施してきました

特に注目してほしいのは、「日本最初小学校柳池校」です

ここは中京区柳馬場通御池上ルに位置し、日本初の学区制小学校として、最も早く授業を開始した学校です

柳池校には、女子教育を担う「女紅場」や日本初の幼稚園もあり、近代公教育の先駆けとなった重要な場所でもあります

また、「日本盲唖教育発祥之地」は、ろうあの姉弟のために教育の場を設けた歴史的な場所です

1873年に開校された教場は、今でも障害児教育の意義を感じさせてくれます

生田さんは、教育に対する思い入れが込められたこの碑を通じて、現代の教育に対して考えさせられることが多いと強調しています

京都教育碑ガイドの概要

碑名LocationSignificance
日本最初小学校柳池校中京区柳馬場通御池上ル日本初の学区制小学校
日本盲唖教育発祥之地上京区猪熊通下立売下ルろうあ教育の発祥地
軟式野球発祥の地下京区繁昌町軟式野球の始まりを伝える
栄養教育の先駆けの地下京区繁昌町栄養教育の重要性を示す

生田さんは、「教育に大きなエネルギーを注いできた京都の町の特性を感じ取ってほしい」と願っています

碑を知ることで過去を振り返り、現代の教育課題につながるヒントを見つけ出すことができるかもしれません

ピックアップ解説

「日本最初小学校柳池校」とは、1869年に設立された日本初の学区制小学校で、今でも多くの教育関係者に語り継がれています。この学校では、女子教育や幼稚園の前身となる女紅場も設けられました。現在の京都御池中学校の近くにあり、近代公教育の始まりを象徴する場所です。教育の場が男女平等を目指していたことも重要で、今の教育における多様性の理解へとつながります。

キーワード解説

  • 教育碑とは、教育に関連する重要な歴史的な記憶を伝える碑のことです。京都市内には多くの教育碑があり、これらは教育者の業績や教育制度の変遷を知る手助けになります。
  • 女子教育とは、女性に対して特別に設けられた教育のことです。京都では、歴史的にも女子の教育が重視され、女性の社会進出を促すための重要な役割を果たしてきました。
  • 公教育とは、政府や自治体が運営する教育制度のことを指します。すべての子どもが平等に受けられる教育を提供することを目指しており、京都においてもその発展には多くの努力がなされました。

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