
京都府舞鶴市で、創業90年の老舗コメ店が閉店したことが話題になっています
このお店は、戦前から続く歴史ある商売ですが、近年のコメの供給不足が影響しています
煩雑な問題が重なり、最終的に「米屋ですが、米ありません」と大きな紙を貼り出す事態に
松本社長(52)は、良質な米を安定して仕入れることができなくなり、苦渋の決断を下しました
このコメ店は、地元の農家や卸売業者から年間約300トンのコメを仕入れていましたが、昨年の秋以降は価格の高騰により取引が難しくなっていました
特に、農家から米を確保するのが進まず「米がない」と断られることが増え、国の備蓄米にも期待しましたが、実現しませんでした
そのため、24日にやむを得ず閉店する運びとなりました
解雇された15人の従業員のうち、5人は米販売に関わっており、店の閉店は地域全体にも影響を及ぼしています
閉店のニュースは、ただ舞鶴市だけでなく、京都全体に波紋を呼んでいます
今後、他のコメ屋や農家にも影響が及ぶのではないかという不安が広がっています
実際、京都大学の学食では、コメの価格高騰の影響で、今月だけで2回も値上げを強いられる事態に
京都大学の学食も影響を受ける?
大学食堂ではメニューが大幅に値上がりし、「ライス」の特大サイズが209円から319円、「カレーライス」の大盛りが374円から473円に引き上げられます
値上げの理由は、米の仕入れ価格の上昇や物流費の高騰です
学生たちは値上げを受け入れつつも、自分たちで工夫して安く食べる方法を考えています
国は、このような状況を見逃さずに、早急に対策を講じる必要があります
こうした問題は、地元経済に直接的な影響を与え、最終的には地域の文化や習慣にも影響を及ぼすかもしれません
舞鶴市には、風情あるコメ屋が多く、その中でも老舗のコメ店が守ってきたのは地元の米文化です。このようなコメ店が閉店することは、ただの店舗の撤退ではなく、地域の食文化が失われることも意味します。地元の農家が育てたコメが、どうしてこのように手に入らなくなったのかを知ることも、私たちにできる大切なことです。もちろん、一方で農家さんたちも自分たちのコメが売れず、頭を抱えているのです。今、地域が一体となってどう支えていけるかが問われています。
- コメの価格とは、米の販売に必要なコストのことで、様々な要因で変動します。特に天候や農業政策、輸入状況などが影響することが多いです。
- 卸売業者とは、農家や製造業から商品を仕入れて、販売店に大量に販売する業者のことです。彼らを通じて、消費者の元に商品が届きます。
- 備蓄米とは、政府が災害時や不足時のために確保している米のことです。国が安心して米を供給するためには、この備蓄が重要です。
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