
京都の南丹市には、素晴らしい文化施設である南丹市立文化博物館があります
最近、そこで魅力を高めるための研修会が開かれました
研修では、子どもたちが楽しめる展示方法について学ぶことが目的となっており、参加者たちはその実現に向けてアイデアを出し合いました
専門家から学ぶ貴重な機会
この研修会は、京都府が各地の文化施設で開いているもので、東京都に本社を置く乃村工藝社から2人の講師が招かれました
学芸員や府職員たちは約10人参加し、様々な展示方法について学びました
展示の見せ方を変える
参加者たちは、常設展示として並んでいる縄文土器から近現代の農機具までを巡りながら、展示物の見せ方の工夫を学びました
井尻館長は、この博物館が1998年に開館した際に行った先駆的な展示方法についても触れ、映像技術を多く取り入れた展示が当初の特徴だったことを話しました
子どもたちの視点を大切に
講師の岸田匡平さんと水野考基さんは、視点を子ども目線に変えることが重要だと指摘しました
例えば、展示ケースに平置きされた土器や石器は子どもには見づらいものです
そこで、各時代のコーナー名にキャッチコピーを添えたり、実際に触れる体験型の展示を設ける提案がされました
解説文づくりに参加する喜び
子どもたちが学芸員と一緒に解説文を考える取り組みも紹介されました
この方法では、子どもたちが興味を持つ展示を作ることができるとされています
井尻館長は「これは実現可能だと思う
ぜひやってみたい」と意欲的に語りました
「縄文土器」とは、実は日本の先史時代に作られた土器のことです。特に、北海道や東北地方でたくさん発見されていますが、最近では京都での展示も増えています。縄文時代は、約1万年も前の時代で、多くの人々が狩りや採集をしながら自然と共存していました。縄文土器は、粘土を使って作られ、独特な模様が特徴です。その美しさや機能性から、今でも多くの研究者や愛好家によって大切にされています。南丹市立文化博物館でも、子どもたちにその魅力を伝えていく取り組みが求められています。
- 縄文土器とは、縄文時代に作られた土器で、主に狩猟や採集を行っていた人々によって作られました。装飾が施され、美しい模様が特徴的です。
- 乃村工藝とは、東京都に本社を置く企業で、展示空間のデザインやプロデュースを手がけています。文化施設の魅力を引き出す技術に長けています。
- 文化博物館とは、地域の文化や歴史を展示する施設のことです。さまざまな時代の資料や、美術品などを通じて学ぶことができます。
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