東山区の米から生まれた酢で雑草対策と資源循環を推進

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東山区の米から生まれた酢で雑草対策と資源循環を推進

京都府南丹市園部町では、地域の農業を盛り上げる新しい試みがスタートしました

園部町農業公社が、地元で製造された米から作った酢を使って、雑草の除去を目指すというプロジェクトです

この酢は、「村山造酢」という会社で生産される際にできる廃棄物を活用したもの

ドローンで水田に散布することで、稲には影響を与えずに雑草を枯らすことができるんですよ

この取り組みは、地域内で資源を循環させる手段としても注目されています

農薬を使わないことで、より自然に優しい農業を目指しているのです

散布する酢は、ろ過過程で残った液体で、飲んでも問題ないほど安全です

ただし、成分が沈殿物を含んでいるため、通常は廃棄されています

園部町では、無農薬の「すこやか米」を生産していますが、雑草対策が大きな課題となっていました

このため、農業公社では高性能の除草機を導入するなどの工夫をしています

今年は、酢による除草で効果が実証されたことから、全体の1ヘクタールで試験的に散布を行いました

原田徳久理事長(62歳)は、「初めは半信半疑だったが、雑草が本当に枯れた」と、その手応えを感じています

ドローンは何度も行き来して、10アール(約1000平方メートル)ごとに60リットルの酢を散布しました

散布後は、雑草が茶色く変色し、徐々に効果が出ているとのことです

また、村山浩一専務(41歳)は、「この地域に協力できてうれしい

まいた水田で収穫した米から新しい酢を作ることができれば面白い」と話しています

すこやか米の栽培では、地元の米ぬかや液肥を利用するなど、資源の循環にも力を入れているのです

原田理事長は、「未利用の資源をうまく活用して、価格を抑えた無農薬米が生産できれば」と語りました

これからの園部町の農業に期待が高まりますね

ピックアップ解説

「酢」とは、発酵した穀物や果物から作られる酸性の液体です。日本では、料理やお寿司に使われるだけでなく、衛生面でも重宝されています。特に、京都では地元の米から作った「米酢」が人気で、料理に深い味わいを加えると言われています。酢には抗菌作用があり、健康に良い効果が期待できるため、家庭でも非常に役立つ調味料です。面白いのは、酢を使った無農薬の農業が進んでいるということです。これによって、地域の特産品をさらに支えていくことができるのです。

キーワード解説

  • 農薬とは、農作物を病気や害虫から守るために使われる薬のことです。農薬を使うことで、収穫量や品質が向上しますが、環境への影響も考えられるため、使用については慎重さが求められます。
  • 資源循環とは、一度使った資源を再利用し、次の製品やサービスへとつなげる考え方です。これを実現することで、廃棄物を減らし、持続可能な社会を目指すことが可能になります。
  • ドローンとは、遠隔操作や自動操縦で飛行する無人航空機のことです。農業では、農薬や肥料を散布するために使われ、作業の効率化が図られています。

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