
最近、京都では早春の梅の花が待ち遠しい時期に来ています
しかし、今年の寒さは開花に影響を与えているようです
気象台の情報によると、開花は例年より遅れる見込みで、観光客からは期待の声が聞かれつつも心配の声も上がっています
京都地方気象台の発表によれば、昨年の梅の開花は平年よりも8日早い2月14日でした
それが今年は逆に遅くなるというのです
梅の成長について詳しい知識を持つ京都大学農学研究科の山根久代准教授は、「温暖化の影響で梅の開花は年々早まる傾向にあるけれど、今年は12月から寒い日が続いているので開花が遅れています」と説明しています
梅の名所である北野天満宮では、通常この時期に見ごろを迎えるのですが、境内の庭園では早咲きの梅の一部が咲いたものの、ほとんどはまだつぼみのままでした
訪れた女性たちは「まだ花が多く咲いていないようで残念です
出直して来ます」とのこと
北野天満宮では14日から夜間のライトアップも行う予定です
権禰宜の白江秀宜さんは「皆さんが楽しみにされていますので、早く開花が進むことを願っています」と語っています
一方、梅酒を製造・販売する酒造会社も開花時期の変動による影響を心配しています
城陽市の酒造会社は地元の特産品「城州白」を使った梅酒を造っています
「城州白」は遅咲きの品種であり、例年2月下旬に咲き始めますが、昨年は暖冬が影響し、すでに開花していました
ただし、昨年は梅の花が不完全な状態で開花し、受粉がうまくできず、収穫量が減少してしまったため、梅酒の生産量も半分まで落ち込んでしまったんです
島本稔大社長は、「今年は例年より遅く開花しているので、昨年のような事態にはなりにくいですが、気温の急激な変化はやっぱり梅にも良くない」と心配の声を上げています
梅酒の「城州白」は、城陽市の特産品で、遅咲きの梅です。この梅は通常2月下旬に開花し、その後梅酒の製造が始まります。特に昨年は暖冬の影響で早く開花し、実が不完全な状態になったため、梅酒の収穫量が減りました。今年は気温の変化に注意が必要ですが、「城州白」は多くの愛好者に支えられています。
- 梅酒とは、梅の果実を焼酎や日本酒などに漬け込んで作るお酒のことです。甘酸っぱい味わいが特徴で、食前酒やデザート酒として人気があります。
- 温暖化とは、地球の気温が長期的に上昇する現象です。人間活動による温室効果ガスの増加が主な原因とされています。これにより、気候が変動し、植物や動物にも影響が出ることがあります。
- 開花とは、花が咲くことを意味します。梅の開花の時期は気温や気象条件によって異なり、一般的には早春に行われます。
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