京都市の緊急宿泊所に多様な利用者が急増中

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京都市では、ホームレスの方々に一時的な寝食を提供する緊急一時宿泊所(シェルター)の利用者が増えてきています

最近では、路上生活者だけでなく、SNSを通じて知り合った相手の家に居場所を求める若者や、失業した外国人の方々もこのシェルターを利用しています

困っている人が多様化している現状が浮き彫りになっています

実際に、シェルターには多くの方が訪れています

京都市はリーマン・ショック以降の2009年から、下京区にある民間の宿泊施設を借り上げてこのシェルター事業を運営しています

シェルターの定員は60人

利用者は無償で相部屋や個室に最長で3カ月間滞在することができ、3食も提供され、さらに自立に向けた相談支援も受けられます

多様な利用者の背景

南区の「ソーシャルサービス協会ワークセンター」では、このシェルターの相談事業を行っています

近年の年間利用者数は300〜400人ほどで、その中の約7割が男性です

年齢別に見ると、60〜70代の高齢者が約4割を占め、20〜30代の若者も2割ほど存在しています

特に、会社の倒産や解雇によって生活に困窮する人が多く、フィリピンやブラジルなどからの外国籍の方も見受けられます

若者とシェルターのつながり

最近では、家出をした若者がマッチングアプリやオンラインゲームを通じて知り合った相手の家に行くものの、居場所を追い出され、最終的にシェルターに駆け込むケースも増加しています

「家族関係が悪いことで家に帰れず、生活保護を頼ることもある」と、相談員の女性は語っています

家族や人間関係の重要性

今日の社会では「人手不足」が叫ばれていますが、意外と多くの人が人間関係を築くのが難しいと感じています

そのため、就労先を見つけることが容易でない状況が続いています

センターは「問題を抱えているものの、医師の診断を受けたことがなく、福祉的ケアの対象外だった方が多い」と指摘しており、生活困窮に陥った背景を理解することが重要だと強調しています

ピックアップ解説

シェルターとは、困っている人のための一時的な宿泊施設のことです。おすすめポイントは、安心して暮らせる空間が提供されること。ここでは、無料で食事がもらえ、必要に応じて専門的な相談も受けられます。京都市のシェルターは特に、社会的に孤立した若者や外部から来た人々の受け皿となっています。多様な背景を持つ利用者が集まり、それぞれに合った支援を受けられるのが特徴です。

キーワード解説

  • 生活保護とは、生活が困難な人々に対して行政が生活費や医療費を支給する制度のことです。
  • ソーシャルサービス協会とは、社会的なサービスを提供し、困難を抱える人々を支援する団体のことです。
  • 人手不足とは、労働市場において必要な人数の労働者が不足している状態を指す言葉です。

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