
京都市における令和6年の梅毒報告数が速報値で125件となり、前年の110件を上回りました
これは現在の集計方法になってから過去最多となり、4年連続で過去最多を更新しています
梅毒は自然に治ることはなく、治療が必要ですが、感染していても症状が軽くなったり消えたりすることがあり、気づきにくい病気です
特に妊娠中に感染すると、流産や死産、赤ちゃんへの重い障害のリスクが高まるため、十分な注意が必要です
もし症状がある方は、できるだけ早く医療機関を受診することをお勧めします
また、症状が無い場合でも気になる行為があった方は、京都市が実施する無料・匿名の「HIV・性感染症検査」を受ける事を検討してください
新規梅毒報告数の推移
年次別報告数
令和6年の報告は125件で、過去最多となった令和5年をさらに上回りました
平成26年からの10年で11倍以上、令和元年からの5年で約2倍と急激に増加しています
年次 | 京都市 | 全国 |
---|---|---|
H26 | 11 | 1,661 |
H27 | 38 | 2,690 |
H28 | 51 | 4,575 |
H29 | 71 | 5,826 |
H30 | 66 | 7,007 |
R1 | 66 | 6,642 |
R2 | 61 | 5,867 |
R3 | 78 | 7,978 |
R4 | 95 | 13,221 |
R5 | 110 | 15,055 |
R6 | 125 | 14,663 |
感染経路別の報告数
令和6年の報告数の中で、感染経路が性的接触によるものが約8割を占めています
その中でも異性間の感染が約8割であることが特徴です
タイプ | 件数 |
---|---|
異性間 | 88 |
同性間 | 9 |
不明 | 8 |
その他 | 20 |
感染の傾向
男性は幅広い年代で感染者が見られ、特に40代以上の増加が目立っています
一方で女性は20代が最多の感染者数を占めています
また、妊娠中の感染や10代の感染者も増加しているため、より注意が必要です
検査の重要性
梅毒が急増しているため、京都市は無料で受けられるHIV・性感染症検査を実施しています
検査は予約が必要で、結果は約2週間後に面接でお伝えします
不安がある方は早めに検査を受けましょう
項目 | 内容 |
---|---|
受付時間 | 平日昼間および夜間 |
場所 | 京都工場保健会 |
予約 | 要予約 (電話番号:0120-636-040) |
梅毒の予防にはコンドームの使用が推奨されていますが、100%防げるわけではありません
気になる症状があった場合は、医療機関に相談してください
参考資料:令和6年の新規梅毒報告数~4年連続で過去最多更新~(PDF形式, 625.80KB)
掲載確認日:2025年01月31日
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