京都府宮津市の旧関西電力宮津エネルギー研究所が解体工事を始め、その影響で京都大学発のベンチャー企業「リージョナルフィッシュ」が閉鎖した養殖場に注目が集まっています
この会社は、ゲノム編集技術を使ってマダイやトラフグを養殖していることで知られていますが、最近の解体工事によってその場所を離れざるを得なくなってしまいました
解体工事は、旧研究所の跡地を「サステナブルパーク」として整備し、企業が集まるビジネスの拠点を作る試みの一環です
宮津市の城﨑雅文市長は、リージョナルフィッシュが新たな立地に興味を持っていると聞き、「ラブコールを送りたい」とコメントしました
リージョナルフィッシュは7月に養殖場を閉鎖しましたが、撤退ではなく、解体工事に伴う撤去であるとしています
同社は、「サステナブルパークを含めて宮津市での今後の展開についてはまだ明確な方針はないが、今後の状況を見て検討する」と語っています
しかし、養殖場の閉鎖に対して、城﨑市長は「一時的にせよ、寂しい思いをしています」と記者会見で述べました
市長は、サステナブルパークに興味を持つ企業の一つとしているリージョナルフィッシュに「もう一回来てほしい」と期待を寄せています
さらに、リージョナルフィッシュのゲノム編集魚は、ふるさと納税の返礼品に採用されたこともありますが、それに対する市民の反対意見も増えているのが現実です
このように、宮津市は新しいビジネスモデルを目指していますが、市民の理解を得ることも重要です
「ゲノム編集」とは、生物の遺伝子を特定の方法で変更する技術です。具体的には、DNAの特定の部分を切断して、任意の遺伝子を追加したり削除することで、望ましい特徴を持つ生物を作り出すことができます。この技術は、医学や農業分野でも注目されていますが、何でも編集できるという理由から倫理的な問題も含んでいます。特に養殖業においては、味や成長速度を向上させることが可能ですが、消費者の理解を得ることが大切です。
- サステナブルパークとは、持続可能な開発を目指すビジネスエリアのことです。環境配慮型の企業が集まり、地域に活力をもたらすことを目的としています。
- ゲノム編集魚とは、ゲノム編集技術を用いて育成された魚のことです。特定の遺伝子を操作することで、成長が早く、より美味しい魚を育てることが可能になる新しい養殖方法です。
- 宮津市とは、京都府の北部に位置する町で、豊かな自然と海の幸が自慢の場所です。観光名所も多く、訪問者にとって魅力的な地域です。
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