
綾部市の美しい自然の中で、特別な体験が子どもたちにやってきました
秋の訪れとともに、地元の上林小・中一貫校の生徒たちが、地域の特産品「とち餅」や「おかき」の材料を集める手伝いをしました
実は、綾部市睦寄町古屋地区では、樹齢数百年のとちの木が自生しており、地元の人々にとって大切な素材なのです
しかし、地域の高齢化が進み、90代と70代の2人に減ったため、毎年ボランティアの力が必要不可欠となっています
9月12日には、1年生から6年生までの40人以上の子どもたちが、山に入り、とちの木の下や谷の中に落ちている実を探しました
急な斜面を這いつくばって一生懸命に収穫し、およそ40分の間で **昨年の7倍** にあたる46キロもの実を集めました
実を集めるあいだに、子どもたちが自然の大切さを理解し、自分たちが育った土地に特有の資源があることを認識する機会になったのです
一人の6年生の男子児童は、「去年よりたくさん採れてうれしかったです
あく抜きや灰さらしなど、加工する前に大変な作業が必要だと知ってほしいです」と、収穫の喜びを語りました
地域の自治会長、渡邉和重さんも、「子どもたちの元気な姿を見ると、自分も元気をもらいます
地元に珍しいとちの群生地があることを忘れずにいてほしい」と、若い世代に寄せる期待を話しました
この活動は、京都の地域の絆を深め、次世代へのつながりを生む素晴らしい機会となるでしょう
また、地域の自然や資源の大切さを子どもたちに伝え、持続可能な未来を築くことにつながります
「とち」とは、ブナ科の木で、特に日本では「とちの木」として親しまれています。とちの実は栄養が豊富で、食材として利用されます。特に、古屋地区ではとちの実を使ったお菓子が作られ、地域の特産品として愛されています。その他にも、木は非常に大きく、風景の美しさに寄与しています。こうした自然の恵みを大切にし、子どもたちが体験することは、地域の文化を次の世代に受け継ぐために重要です。
- とちは、ブナ科の木からなる植物で、実を収穫して食用にすることができます。特に、京都の一部地域では「とち餅」として親しまれています。
- 特産品とは、地域特有の特徴を持つ商品で、その土地でしか作られていないものを指します。この地域のとち餅などがその一例です。
- 高齢化とは、人口の中で高齢者の割合が増加することを指します。地域の労働力が減少することが影響を与える場合があります。
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